出版社:角川書店
発行日:1997年8月初版
ページ数:225P
著者:小和田哲男
定価:1,300円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「北近江を領する戦国大名の浅井長政を父に、織田信長の妹お市の方を母に生まれた、茶々、初、小督の三姉妹。政略結婚の道具となりながらも自立して生き抜いた三姉妹の数奇な運命と葛藤の生涯を克明に描く。」
戦国考証としても有名な小和田先生によるお市の方の生んだ三姉妹の物語である。物語といっても小説などではなく、歴史史料から三姉妹の生涯を見つめ直す歴史書である。価格も手頃なのであるが、現在絶版中であり、古書としても非常に出回りが少ない本であるので入手が難しい。見つけたら小和田流三姉妹の解釈を読んでみよう。
[目次]
第一章 浅井長政とお市の方の結婚
第二章 二度の落城を経験したお市と三人の娘
第三章 秀吉の保護をうけた三姉妹
第四章 秀吉の側室となる茶々
第五章 徳川秀忠と結婚した小督
第六章 関ヶ原の戦いと三姉妹
第七章 豊臣・徳川の力の逆転
第八章 大坂の陣とその後
浅井三姉妹関係略年表