編集・発行:長岡市教育委員会
発行日:1997年3月25日
ページ数:22P+図版8P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「この報告書は、大手通り地下駐車場建設に伴う長岡城跡の発掘調査の記録です。大手通り地下駐車場の建設計画が平成4年に立案され、長岡市教育委員会は、直ちに事業主体の新潟県長岡土木事務所と協議を行い、工事の前に発掘調査を行って長岡城跡の記録を保存することになりました。明治に入ってから、本丸跡に建設された長岡駅を中心に、近代の町づくりが始まり、さらに第2次世界大戦後の戦災復興で、土塁など一部で残っていた城の施設はその姿を消し、現在、長岡城にまつわるものとしては、厚生年金脇にある『城内稲荷神社』と、数カ所の地名が残るだけです。発掘調査の結果、堀跡2本と、堀底で井戸跡が4本発見されました。井戸跡は、長岡城が築かれる前の井戸で、中世における長岡の中心街の一端が初めて明らかになり、その意義は大きいと思います。」
書評:
図版が珍しくカラー写真であるので、発掘現場や遺物の様子が鮮明に理解できます。
[目次]
1 環境と歴史
(1) 地理的環境
(2) 長岡城の歴史
2 長岡城の縄張り
3 調査の経緯
(1) これまでの主な調査
(2) 大手通り地下駐車場建設に伴う発掘調査
4 遺構
(1) 近世の遺構
(2) 中世の遺構
5 遺物
(1) 近世の遺物
(2) 中世の遺物
6 まとめ
(1) 長岡城の堀について
(2) 中世の井戸跡について