編集・発行:名古屋市
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
(一)発行:1977年8月、図面15枚
(二)発行:1978年3月25日、図面12枚(限定100部)
(三)発行:1979年3月20日、図面15枚(限定150部)
(四)発行:1979年7月30日、図面14枚(限定150部)
書評:
「名古屋城は、徳川家康が子義直のため慶長十七年(1612年)に完成させた代表的な平城であります。しかも名古屋城の築城は、家康晩年の最古傑作であり日本築城芸術の発達の頂点に達した最後の名城でもあります。すぐる戦災により残念ながら焼失しましたが、昭和34年10月天守閣が再建されその機に役立ったのが名古屋城の実測図面でありました。この図面は、昭和7年に名古屋城の保存管理の一環として文部省などの指導協力を得、当時名古屋市土木部建築課の手によって着手され長年月を要して完成された名古屋城実測事業であり、その使命は再建という形で大きく果たされました。現在、東一之門始め各門、櫓、御殿、大天守などの実測図279枚が保管されておりその資料の保存公開等において不便さがありましたがこれを図面集として刊行することにより名古屋のシンボルである名古屋城の歴史をより知っていただくため、今回はそのうちから天守閣図面を年次を追って刊行することにいたしました次第でございます。」
名古屋城天守閣再建二十周年記念で名古屋市より発行された天守閣図面集ですが、非売品で発行部数も少なかったものですので、一昨年入手できたことは幸運でした。貴重な焼失前の天守閣の測量図面(B4サイズ)が全56枚入っています。