出版社:揺籃社
発行日:1989年12月初版、2001年12月改訂新版
ページ数:79P
著者:峰岸純夫、椚國男、近藤創
定価:700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「かつて、城は城兵が殺されたり降参したりすることで落城はしても、城跡は歴史の語り部として残された。しかし今日の破壊は、城が築かれた城もろとも消し去ってしまう。まさに完全な『落城』である。幸いにも、八王子城は国指定史跡として保存され、多くの見学者の利用に供されており、関東の城跡のなかでも私の好きな城の一つであり、しばしば登っている。
本書は、八王子城を愛するさまざまな分野の人々による、これから八王子城へ登ろうとする人々へのガイドブックである。私たちは自ら楽しみながらこのガイドブックを作ることによって、八王子城落城四百年記念に参加した。
その後、十二年余の歳月が過ぎた。その間に八王子城・高尾山の地下を貫く圏央道のトンネル開穿工事が進み、再び八王子城の危機が迫っている。この時に当り、本書のを装い改めて新版をつくることとなった。」
とあるように、八王子城に関する論文と散策のためのガイドブックです。初版から数本記事がプラスされています。散策に関する5つのコースは参考になります。
[目次]
父が子どもに語る八王子城の歴史
史跡八王子城跡現況遺構図
登城2000回の故・小松敏盛さんの業績
八王子城の遺構と遺物
御主殿の発掘調査
八王子城跡の地質
八王子城跡の植物
城山の動物たち
八王子城のオオタカ
八王子城の水と滝
八王子城の伝説と民話考
<創作民話>大蝦蟇の涙つぶ
八王子城にある炭窯跡
八王子城を見る・調べる
城を知る五つのコース(地図)
八王子城を歩く-城を知る五つのコース
春先に涸れる坎井
圏央道にかかる遺跡
もっとくわしく知りたい人のために