貴船城古今誌

貴船城古今誌
編集・発行:木舟城跡保存会
発行日:1992年
ページ数:131P
定価:1,500円(5%税込) (2009/8/30更新)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「木舟城址について:この城は寿永三年(1184年)石黒太郎光弘の築城と伝えられ、その後、上杉氏、前田氏の居城となり、城下町も発達したが天正十三年(1585年)十一月大地震により崩壊した。現在、その殆どが田畑となっており、もっとも高い所で四メートルの小丘、本丸と見られるところは1.5メートルとその姿をとどめているに過ぎない。時あたかも木舟城築城八〇〇年崩壊四〇〇年の奇縁の年であり、これを記念し、石碑を建立して永くその名を留め、文化財としての価値を高め、保護に資するものである。」
「貴船城古今誌」は昭和13年に名古屋市在住の石黒大介(木舟城主の子孫)が書き残したものであり、本書により復刻されたものであるが、写真印刷でありなかなか読めるものではない。しかし、富山県高岡市(旧福岡町)にあったとされる木舟城に関する様々な資料が収録されている。書店で販売されたものではなく、関係者への配布と町へ寄贈するために作成したもののようである。今回は偶然にも入手することができた。書名には「貴船城」とあるため、「木舟城」と入手するまでわからなかったが、木舟城の研究には貴重な資料のひとつと言えよう。
後日、高岡市福岡歴史民俗資料館で販売されているのを見つけました。


[目次]
碑文 木舟城について
お祝い
貴船城古今誌
木舟城の回顧
木舟城を偲ぶ月見の宴
和歌 短歌 詩吟 木舟城哀歌
資料 越中志徴
あとがき
編集をおえて

「貴船城古今誌」への1件のフィードバック

  1. 貴船城古今誌の筆者は石黒大介氏(名古屋在住)ではなく石黒兵助氏1891-1940(福岡町木舟在住)が昭和11年に記載されたものです。石黒大介氏への説明資料として記載編集したそうです。

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