発行:広島市市民局文化スポーツ部文化財担当
発行日:2007年10月13日
ページ数:31P
編集:財団法人広島市文化財団 広島城
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近世のお城の建物の多くは、明治以降の取り壊しや第二次世界大戦中の空襲により、失われました。戦争が終わると、郷土のシンボルとして、お城の復元が各地で行われますが、昭和の復元は、鉄筋コンクリート造りの天守閣が中心でした。平成に入ると、各地のお城で櫓や門など様々な建築物が復元されるようになり、その工事では、機械などの新しい道具を使ってはいますが、基本的な工法は昔のままで復元されるようになっています。広島城二の丸でも、平成元年~6年にかけて表御門・御門橋・平櫓・多聞櫓・太鼓櫓・西側塀が昔ながらの工法で復元されています。本企画展は、そうした二の丸の復元例を通して、お城の建築技術について紹介するものです。」
平成19年度企画展の図録。現在絶版です。
広島城ホームページ
[目次]
図版
1 設計
縄張/広島城の縄張
二の丸復元の設計
2 築く
普請/石垣の構造
石垣の積み方/二の丸復元の普請
3 建てる
二の丸復元の作事/適材適所
木材を加工する/継手と仕口
上棟式/瓦を葺く
文化財の瓦をつくる/左官工事
建具・金具/完成した二の丸復元建物
解説
広島城二の丸の復元
図版・展示資料解説