出版社:無明舎出版
発行日:1989年12月初版
ページ数:217P
著者:渡部景一
定価:1,300円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「はじめて秋田市の土を踏んだ人々は、広小路から見える外堀の青い水面と、その向うの黒い森に、しみじみとした感興をおぼえるという。この青い堀と黒い森は、秋田藩佐竹氏の久保田城跡である。蓮の浮かぶ広い水面を見ながらいく道は、昭和62年に建設省が選定した『日本の道一〇〇選』のなかのひとつにも選ばれた懐旧の道でもある。」
「佐竹氏と久保田城」ほか佐竹氏や久保田城に関する書籍を数々執筆している著者が、前書の不足な部分を、新しい史料と発想によって徹底的に書き直したものです。久保田城の歴史から構成、現在の公園の散策ポイントなどをまとめています。久保田城に訪れるときはガイドブックとして利用できます。
[目次]
第1章 佐竹氏の秋田転封
国替と久保田城
源氏の名門佐竹氏の系譜
第2章 転封当時の久保田
新しい城地の選定
転封前の神明山
神明山周辺の地形
久保田の村々
第3章 久保田城の築城
城と城下の全体構想
本城の構想と築城
旭川の掘替
第4章 城の中枢本丸
本丸の構想と機能
本丸の炎上
第5章 本丸周辺の廓
二の丸
北の丸
西曲輪の兵具蔵
三の丸
八幡山の別廓
御会所
第6章 登城と下城の道
正式な登城の道
参勤交代の道
略式の道
藩主葬送の道
第7章 散策コース
大手門から本丸へ
御物頭御番所
中土橋から二の丸広場へ
長岡安平献桧の碑
飛行詩人佐藤章の胸像
本丸周遊
佐竹義尭公銅像
八幡秋田神社
伝説の与次郎稲荷神社
船木靱負紀功碑
秀吉からもらった大手水鉢
新兵具御隅櫓
二の丸広場から北の丸へ
弥高神社
主要参考文献
秋田藩佐竹氏歴代藩主系譜