出版社:有峰書店新社
発行日:1985年7月初版、2000年7月新装版
ページ数:317P
著者:田中祥彦
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「歴史に関心をもったのを縁として、自分がいま生活している多摩丘陵の古城址を、自分なりに記録にとどめておこうとしたのが本書である。本書が手がかりとなって、一人でも中世の古城址に理解と関心を示す人が出てきたとしたら、私の意図するところが達成されたことになるのである。」
と著者が述べている通り、専門家書いた書籍ではない。そのため、文書の語尾は確定的な物言いは避けるように書かれているため抵抗を感じる方もあろうが、縄張図、復元イラストも豊富で近くを散策する際には手軽な参考書となろう。現在入手が困難なのが残念。
[目次]
多摩の古城址を理解するために
城の変遷
城の分類
一.横浜・川崎市
小机城
茅ヶ先城
荏田城
榎下城
獅子ヶ谷城
神奈川城
寺尾城
中田加賀守館
蒔田城
神奈川砲台
稲毛枡形山城
小沢城
小杉御殿
二.稲城・多摩・日野市
大丸城
高幡城
平山城と平山館
三.秋川・町田市
小川城と二宮城
戸吹根小屋城
小山田城
小野路城
沢山城
殿ノ城・殿丸城
四.八王子市
大石氏館
初沢城
高月城
滝山城
八王子城
案下城
片倉城
小田野城
五.日の出町・檜原村
平井館
物見山
檜原城
浅間峰烽火台
王子ヶ城
六.五日市町
戸倉城
網代城
伊那城
阿伎留城
館谷の塁
七.青梅市
勝沼城
今井城
藤橋城
館の城
辛垣城
枡形山城
御岳城