出版社:小学館
発行日:2005年3月初版
ページ数:255P
著者:三浦正幸
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★★★
書評:
城地の選び方、石垣・天守・御殿などの築き方から、城下町のつくり方まで、「城をつくる」すべてがわかるまさに城郭の基礎知識辞典の決定版。写真や図版も豊富に使用され(ということから書名が「図典」となっているようだ)、パラパラと何気なく眺めているだけでも楽しみます。城に興味のある方はまず座右に備えておきたい1冊です。初心者・中級者にはおすすめです。
反面、コンパクトによくまとめられているため、上級者には物足りなさが残るかもしれない。城郭の紹介書籍ではありませんし、「城のつくり方」と名がつけられていますが建築書とも異なります。
[目次]
一 縄張の章
城地を定める
曲輪を築く
虎口を開く
二 普請の章
堀をうがつ
土塁を盛る
石垣を築く
【名城復元物語】中世城郭を丸ごと復元する 高根城
三 作事の章
天守を上げる
櫓を上げる
城門をつくる
土塀を掛ける
御殿を建てる
土蔵・番所・馬屋を建てる
【名城復元物語】天守を復元する 大洲城
【名城復元物語】城郭建築の復元は難しい
四 城下町の章
城下町の役割
街道と港をつくる
五 城の歴史と地方色
城の歴史
城の地方色
付録 重要文化財建造物一覧