出版社:北國新聞社
発行日:1995年5月初版
ページ数:227P
著者:塩照夫
定価:2,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、朝鮮と日本との古代の城文化関係から日本の城について検証した意欲作です。
次の問題点解決が著者の本書出版動機として挙げられています。
(1)なぜ西日本側に朝鮮系の山城、日本海側に朝鮮系神社が多いのだろう。
(2)なぜ城のある山は、<仏の山>といわれるのだろう。
(3)なぜ城の石垣の上に松が植樹されているのだろう。
(4)なぜ初め山城の築城が多かったのだろう。石垣の築造はいつ頃からだろう。
(5)なぜ城文化とともに鉄文化、馬文化が朝鮮から入ってきたのだろう。
[目次]
第一章 日本の古代山城発生のルーツ
第一節 朝鮮半島からの渡来人の情報提供
第二節 朝鮮半島からの鉄と馬の文化伝来
第二章 古代日本の城-日本山城探訪
第一節 朝鮮式山城
第二節 都城制の導入
第三節 国府・国衙
第三章 古代朝鮮の城-古代三国の探訪
第一節 古代城郭の発展
第二節 山城の施設物
第四章 王辰・丁酉倭乱と倭城-李氏朝鮮
第一節 王辰・丁酉倭乱と激戦地金井山城
第二節 倭城と三倭城紀行
第五章 城と王と女のロマン
第一節 朝鮮ロマン三題
第二節 日本ロマン二題