発行元:中世城郭研究会
発行日:1996年7月30日
ページ数:401P
定価:4,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
今や唯一定期的な城郭研究者の報告の場となっている全国城郭研究者セミナーを主宰している中世城郭研究会の機関誌第10号。
遅く生まれてきた者は少々不利である。何かというと中世城館の研究がさかんになってきたのは1980年代であるが、私はその時小学生である。今少し前の書籍を入手したいと思っても品切で入手困難な書籍が少なくない。当研究会の機関誌も初期のものはすでに入手困難であり、本号も品切れである。少々高かろうと、少々状態が悪かろうと古書で入手するしかない。
中世城郭研究会ホームページ
[目次]
祝辞
「中世城郭研究」十周年に寄せて
中城研の未来に
「中世城郭研究」10号を祝う
追悼
大森宏先生と若狭の城
論考
栃木県高根沢町の中世城館跡
新潟県黒川・関川村の城
三河長篠城及び長篠合戦陣所群に関する検討
小机城とその支城
掛川城大手門再考
豊臣氏大坂城の算用曲輪批判
明治から敗戦までの城郭研究の流れについて
長野県・白馬村の中世城郭
徳川家康築城技巧の一考察
研究ノート
堀内部障壁の一形態について
報告
久留里城について
風張館跡の縄張りについて
常陸櫛形城について
史料紹介
肥前名護屋城石垣における割普請に関する史料の補足
永青文庫所蔵『秋夜長物語絵巻』に見える城郭について
第12回全国城郭研究者セミナーの報告