出版社:東京堂出版
発行日:2008年6月初版
ページ数:228P
編者:西ヶ谷恭弘
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「城郭を調べる際のポイントを、『建築』『土木』『歴史』の視点から詳解。天守や櫓だけではなく、蔵や石垣などの城郭の見方・調べ方を図版とともに解説する。城郭史と分野別の城郭関連図書も収録。」
全国の城館を紹介するものではなく、あくまで構造や歴史など見方を指南する本です。建物のほか、石垣の項が非常に詳しく、石垣丁場が紹介されているなど最新の城郭発掘調査のトレンドを踏まえた構成になっています。
[目次]
城址調査にあたって
第Ⅰ編 建築(作事)
天守建築
破風
屋根
矢倉から櫓へ
矢倉建築
蔵
主殿から書院へ
書院建築
堀と壁・窓
狭間と戸
門
橋
第Ⅱ編 土木(普請)
城の立地と構成
堀・濠・隍 土塁・土居
石垣
桃山期から近世の石垣
石垣の分類
石垣のふるさと小豆島
江戸築城の石切丁場
倭城の石垣と琉球グスクの石垣
第Ⅲ編 歴史
城郭の歴史
共同体を守る
支配拠点の城
楯籠る城
象徴としての城
城と呼ばれない城
城郭史と分野別の城郭関連図書