編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:1991年7月27日
ページ数:63P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『参勤交代』というと、加賀藩の場合、二つのことが挙げられます。一つは、二代藩主前田利長が、慶長七年正月、人質となって江戸にいた母芳春院を見舞い、その際徳川秀忠に伺候したことが参勤交代制度の始まりといわれること、今一つは、百万石という日本一の禄高を誇った前田家の行列の規模の壮大なことです。この制度は、加賀藩のみならず、諸藩に膨大な出費を強いることになりました。反面、街道が整備され、経済流通や情報・文化の伝達を促したことも見逃しえません。本展は、加賀藩の資料に加え、特徴ある全国諸藩の資料も併せて紹介しています。」
平成3年7月27日より8月25日まで同博物館で開催された夏季特別展の展示図録です。
[目次]
開催にあたって
原色図版
単色図版
第一章 参勤交代制度
第二章 加賀藩の大名行列
第三章 街道と宿場