編集・発行:新潟県教育委員会
発行日:1987年3月30日
ページ数:293P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「古来から越後国、佐渡国と呼称されてきた新潟県内には、国指定史跡の平林城、鳥坂城、坂戸城、春日山城をはじめとして、中世、近世の多くの城跡があり、広く県民に親しまれてきました。それらになかには、史跡として保存、整備されて、県民の歴史意識の向上を促進し、文化財に関する愛護の精神を高揚する場となっているものも少なくありませんが、近時の開発事業の進展は城館跡にも及ぶようになり、あらたな対策が必要となってきました。また、城館跡は時代の進展に伴い、数多くのものが変貌し、居館跡にあっては、原形を保つものは小数にすぎません。新潟県教育委員会は、このような状況に鑑み、とくに中世に築造された城館跡の保護とその存在の周知及び活用されることを企図して、文化庁の補助を得て、越後、佐渡全地域を対象にして、現地調査を主とした分布調査を昭和58年度から4ヶ年の継続事業として地元市町村教育委員会の協力のもとに、調査委員、調査員の御指導と御助力を受けながら実施しました。」
新潟県の中世城館跡調査の報告書です。各城の現状と周辺地図と縄張り図が掲載されている。城史に関しては触れられていないので他書で補いましょう。
[目次]
第1章 調査の方法と経過
第2章 新潟県の中世城館の概観
(1) 越後の中世城館の概観
(2) 佐渡の中世城館の概観
第3章 調査城館等の概要
(1) 市町村別城館跡等一覧表
(2) 文献史料からみた城館
第4章 調査実施城館跡等個別記述
(1) 下越地域
(2) 中越地域
(3) 上越地域
(4) 佐渡地域
第5章 調査の結果
第6章 新潟県城館跡関係文献目録