発行元:城郭談話会
発行日:1991年8月初版
ページ数:139P+図版16P+図1枚
編者:山田宗之、谷本進
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、論集の応用編あるいは一具体例としてまとめたもので、但馬竹田城および周辺の中世城郭にスポットをあてています。そして今後の調査・研究にも参考にしていただけるように、『論文編』および『調査報告書』の二部構成にしています。」
城郭談話会の個別城郭研究論集の記念すべき1冊目。竹田城を多角的に考察した論文が並びますが専門的です。この本だけ品切れで以前入手できなかったため探していましたが、ようやく入手することができました。昨年、金沢城調査研究所所長に就任されました北垣氏の論文もあり、読みごたえありますよ。
[目次]
はじめに
第一章 論文編
1 石垣遺構からみた但馬竹田城について
2 但馬竹田城天守台とその周辺
3 但馬竹田城に見る近世城郭の存在形態
4 竹田城の構造と防御機能
5 但馬竹田城跡採集瓦について -文禄・慶長年間築城の考古学的考察-
6 戦国末期の竹田城についての一考察
第二章 調査報告編
1 竹田城総石垣地区の調査
2 竹田城の構造形式について
3 竹田城の全山の縄張り調査 -総石垣周辺遺構の調査-
4 竹田城下町の調査
第三章 資料編
1 竹田城周辺の中世城郭 -但馬の中世城郭の編年的基準-
あとがき
図版