発行:兵庫県揖保郡新宮町教育委員会
発行日:1988年3月31日
ページ数:72P+図版7P
編集:城山城調査団
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「城山城址、それは新宮町と龍野市の山境に聳える要害堅固の山頂部にあります。揖保川流域から西を仰ぐと、鶏籠山を頭に、北へ『寝釈迦』の姿に見える屋根続きの腹に部分に当る頂上の平坦地が城山城址になります。今を遡ること約550年、嘉吉の乱で知られる赤松満祐が、室町幕府六代将軍足利義教を暗殺して立籠った山城で、追討の山名氏の軍勢に攻略された悲劇の歴史があります。昭和57年以来、斯界の権威者による考古学的調査が進められ、遺構の確認、採集された遺物の検証等によって古代山城の可能性が強まってきました。」
「発掘調査」ではなく「文化財調査」ということで、伝説や周辺の字(地名)、歴史など総合的な調査書となっています。遺構や遺物の図版は、この時代には珍しくカラーです。
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[目次]
第1章 調査の記録
第2章 城山城の環境
第1節 地理的環境
第2節 歴史的環境
第3節 城山城のいいつたえ
第4節 石造物
第5節 城山城周辺の地名
第3章 守護赤松氏の播磨国支配
第4章 城山城の城郭
第1節 遺構の概要
第2節 登山道
第3節 城門
第4節 外郭
第5節 郭群
第5章 出土遺物
第1節 遺物出土状況
第2節 縄文・弥生時代の遺物
第3節 赤松以前の遺物
第4節 中世の遺物
第6章 城山城関連の旧跡
第7章 今後の展望