出版社:サンライズ出版
発行日:2006年1月初版
ページ数:116P
編集:米原市教育委員会
定価:1,300円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
本書は平成17年1月23日に開催された、鎌刃城跡国史跡答申記念講演会「鎌刃城が語る戦国の城-今、明らかにされる戦国城郭の実像-」をもとに製作されたものです。近年までまったく注目されず放置されていたために、良好な状態で残されていた鎌刃城跡がどうように国史跡指定に至ったのか、鎌刃城の意義がよく分かる内容です。講演会というと難しい内容だと先入観を持っている人もいるが、城紹介の一般書とは違った多角的な視点の意見を読むことができ、また講演会当日の雰囲気も感じられ、とてもおもしろいと思います。
[目次]
鎌刃上の歴史と構造
番場と土肥氏
鎌刃城の歴史
鎌刃城跡の発掘調査
講演録
鎌刃城調査の意義
鎌刃城の石垣構造
鎌刃城のを建物復元する
陶磁器から見た鎌刃城
鎌刃城跡 指定への歩み
ご紹介ありがとうございます。
編者である米原市教育委員会の中井氏は、この城跡にずっと関わっておられたのですが、内心『京極氏の城・まち・寺』には負けるどちらかといえば知名度のないマイナーな城かも…と思っておられたようでした。
それで、タイトルには「近江」の2文字を入れようとのアドバイスもいただきました。
私は上平寺城、鎌刃城の両城跡に共通しているのは、その城跡の保存整備に尽力くださっている地元の方々の熱意だと思います。
まだまだ滋賀県にはお城跡が多く遺されておりますので、これからも少しずつですが本を作っていきますので、よろしくお願い申し上げます。
いかのおすし