出版社:新人物往来社
発行日:2008年3月初版
ページ数:355P
編集:韮崎市教育委員会
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「武田氏の築城技術の粋を集めた史跡・新府城。その歴史と現状を考える。シンポジウム『風林火山の世界 新府城と武田の里』の記録に加え、城郭研究、史跡整備に関する最新の成果を収録。」
2007年1月のシンポジウム「新府城と武田の里」と新府城研究の最前線の成果をまとめたもの。専門的な内容ではあるが、武田氏や新府城に興味ある方はぜひ。前回1999年11月のシンポジウムは「新府城と武田勝頼」として発刊されているが、前書は内容も良かったので古書の出回りが非常に少ない。
[目次]
第一部 勝頼と新府城
新府城を取り巻く景観と乾門の発掘調査
地域を活かした史跡の整備 -その原点は「保存」と「活用」のバランスをおさえること
新府城跡にみる武田氏の築城法 -近年の発掘調査事例から
新府城からみる戦国時代の作法と心意 -再考・新府城自焼
新府城の建築と武田氏の空間志向
新府城跡整備と武田の里まちづくり
第二部 新府城研究の新展開
武田氏築城技術と新府築城
新府城の整備と活用
武田勝頼の信仰
同時代史料からみた武田勝頼の評価
新府城の築城と地域社会 -城郭普請をめぐって
出土品が語る武田氏の本拠 -武田氏館跡と新府城跡
信濃諸城と勝頼
勝頼との関わりにみる高遠
おわりに