出版社:同成社
発行日:2008年4月初版
ページ数:194P
著者:高瀬哲郎
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『文禄・慶長の役』の実行に向け、新たに造られた肥前の名護屋城と、秀吉の命によって集結した諸大名の陣屋群について総合的に解説する。最新の発掘データをふまえ凝縮した、遺跡の総合ガイドブック。 」
考古遺跡を発掘調査の成果を踏まえて深く解説するシリーズで、「根城跡」以来の久しぶりの城郭です。本書は豊臣秀吉の朝鮮侵攻の拠点、名護屋城跡ですが、発掘調査の最新成果をまとめて安く触れることができる貴重な本です。
[目次]
Ⅰ 名護屋城の概要
1 名護屋城をめぐる歴史
2 発掘調査への道程
3 「肥前名護屋城図」について
Ⅱ 発掘調査からみた名護屋城
1 天守閣跡
2 本丸跡
3 二ノ丸跡
4 三ノ丸跡
5 水手曲輪跡
6 城内への道
Ⅲ 秀吉の居館 -山里丸
1 上山里丸 -秀吉居館跡
2 上山里丸 -茶室跡
3 鯱鉾池
4 台所丸跡
Ⅳ 名護屋城下のありよう
1 名護屋城下の町
2 浄化の武家屋敷
3 全国諸大名の陣跡
Ⅴ 大名ごとにみる陣屋の諸相
1 前田利家陣跡
2 徳川家康陣跡
3 豊臣秀保陣跡
4 堀秀治陣跡
5 その他の諸大名陣跡
Ⅵ 特別史跡「名護屋陣跡並びに陣跡」の保存整備
1 大名陣跡の整備
2 名護屋城跡の石垣修理
3 名護屋城跡の保存整備
Ⅶ 豊臣秀吉、渡海への道のり