出版社:八重岳書房
発行日:1980年9月初版
ページ数:218P
著者:生駒忠一郎
定価:1,200円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「群雄割拠の戦国時代、飛騨白川庄帰雲山に城を築き、鍛えぬいた白川騎馬軍団と豊かな金山を擁して吹きすさぶ一向一揆勢や上杉・三木・朝倉と戦いながら三代続いた内ヶ島家は、天正13年突如襲った大地震で城も人馬も城下町も瞬時に地底へ消えた!」
天正大地震で埋没した帰雲城を舞台にした物語。帰雲城に関する一般書籍は、本書を含めても4部(1部は上下2冊)しかなく、すべて絶版となっているため入手が難しい。本書も長く探していたがようやく手にすることができた。
[目次]
照蓮寺炎上
蛭の降る天生原生林
“ドスの湯”の婆
帰雲城完成
“花”の祭りの里
白川庄乗っ取り
かげりをみせる一向宗勢力
天地鳴動の申し子
別離への使者
別れの笛
騒ぎのなかの門出
庄川に立つ白金の騎馬団
新しい主従
天に立つ火柱
もゆる騎馬隊
三木軍を山岳戦で討つ
女人地獄
一乗谷の再会
牧姫の隠棲
群雄ひしめく北国
涙の”花”の踊り
夜叉の対面
佐々成政敗北
すべては地の底へ
埋蔵金秘話