編集・発行:八尾町教育委員会
発行日:1987年3月31日
ページ数:22P+図版4P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「城生城は南北朝時代の創建といわれ、実に二百数十年もの長期にわたって営まれた城であり、これはそのまま当時の城生城の重要性を物語るといえましょう。とくに城生は飛騨口に近く、国境の要衝として大きな役割を果たしてきました。現在は本丸跡に城跡碑が立ち、壮大な空堀や土塁などを残すだけですが、城跡は広大、規模は県下有数で、戦国時代の代表的な山城のひとつとして貴重な遺構といえます。」
富山県の城生城跡の遺構調査報告書です。土砂採取による調査開始であり、山城としてはよくある話であるが、調査により改めて重要な城跡であることが確認されている。城主であった斎藤氏と城生城の役割に関する論文もある。
[目次]
Ⅰ 遺跡の位置と環境
Ⅱ 調査の概要
1.城跡の立地と概略
2.調査の経過
Ⅲ 遺構
1.石積み遺構
2.空堀
3.土橋
Ⅳ 遺物
1.縄文時代の遺物
2.中世の遺物
付論 越中城生城と斎藤氏について