発行:金沢市埋蔵文化財センター
発行日:2003年3月31日
ページ数:206P+図版22P
編集:金沢市
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「野田山墓地は天文15年(1587)に、初代藩主前田利家の兄利久を葬ったのが始まりだったと伝え、以後前田家墓所として知られている。藩主墓地の近くには八家をはじめ人持クラスの有力家臣の墓地が形成され、19世紀以降になると中・下級武士や家柄町人たちも周辺一帯に墳墓を営んでいる。さらに、明治以降に金沢市が管理するようになってからは、市民の墓地として拡大し、現在では墓数5~6万基にも達しているという。」
20年度に加賀藩八家の墓碑詳細調査が行なわれる野田山墓地報告書です。前田家歴代藩主の墓についても詳細に報告されています。巻末には墓碑地図が掲載されており参考になります。本書は図書館で借りて、一部コピーを所有している。
[目次]
第一章 調査に至る経緯と経過
第一節 調査に至る経緯
第二節 調査の経過
第三節 調査の方法
第二章 野田山墓地の概要
第一節 野田山墓地の地理的環境
第二節 野田山墓地の歴史的環境
第三節 野田山墓地の状況
第四節 野田山墓地の歴史
第五節 野田山墓地の調査研究史
第三章 調査報告
第一節 墓碑の構成と分析
第二節 立会調査報告
第四章 個別研究
第一節 桃雲寺と野田山墓地
第二節 野田山前田家墓地の形成と変遷
第三節 碑文について
第五章 まとめ
附篇
(一)碑文集成
(二)埋葬施設内で発見された碑文
(三)野田山墓地関連史料
附表 野田山墓地墓碑データ
図版 調査対象地詳細図
写真図版