編集・発行:城郭談話会
発行日:1997年7月31日初版、1999年5月29日改訂版
ページ数:148P+図版10P
定価:2,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
「倭城は16世紀末の日本軍の朝鮮侵略の橋頭堡として築かれたもので、日本側はこの事件を、20世紀の朝鮮植民地支配の前史に位置付けて、日韓両国民の友好のためにも、厳しい自戒の念と共に対さねばならないものであるが、4世紀の年月を経て遺されてきた遺構自体は、避けては通れない過去の歴史的記念物であり、特に城郭史研究上の史料的価値の高い遺跡である。」
書評:
城郭談話会の「倭城の研究」第一号。5号まで発行されて止まっているが、本書が記念すべき創刊号である。現地の写真と縄張図により、研究書のような体裁となっている。2号以下は岩田書院で購入できるが、本書のみは品切状態であった。偶然「北九州中国書店」のほうで入手することができました。
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[目次]
序文
発刊の辞
Ⅰ章 概説
倭城と巨済島
巨済島の環境概観
Ⅱ章 遺構
巨済島4倭城の縄張り
旧永邑城内の日本式石垣
軍威台の城郭遺構
巨済島4倭城の石垣
Ⅲ章 遺物
巨済島4倭城の瓦
Ⅳ章 考察
巨済島4倭城の縄張りについて
巨済島4倭城の瓦について
倭城の滴水瓦について
Ⅴ章 特論
文禄・慶長の役における港湾防禦の一形態 -巨済島長木浦の場合について-
平面プランからみた機張倭城とその石積み技術
戦前の倭城研究について
関白秀次の朝鮮出兵 ~大阪城天守閣所蔵史料の紹介を通して~
韓国語要約
写真図版