出版社:人間社
発行日:2007年6月初版
ページ数:327P
著者:小嶋太門
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大坂の陣において豊臣氏の滅亡に殉じた戦国の勇将、後藤又兵衛基次。信憑性の高い逸話や挿話から彼の人物像に迫る『後藤又兵衛基次逸話集』など、又兵衛の事蹟について著者の長年の研究成果をまとめた一冊。」
大坂の陣の大坂方として有名な勇将後藤又兵衛の生涯と実像についての研究成果をまとめている。著者は学者ではないが、完成を待つのと余命が尽きるのを比べて未完成のまま世に出したようである。とはいえ、後藤又兵衛研究はここから出発しても問題ない出来ではなかろうか。あまり書籍が多い武士でもないため貴重である。
[目次]
第一章 後藤又兵衛基次逸話集
第二章 後藤又兵衛基次の実像とその子
第三章 医官法橋後藤玄哲年譜考
第四章 後藤又兵衛基次の周辺
第五章 後藤又兵衛基次菩提所・長泉寺の由来
第六章 大坂陣の豪将 後藤又兵衛基次(旧稿)
補章 既発表の断片から
(一)遠祖 吉村武右衛門小伝
(二)吉村武右衛門供養碑碑文
(三)後藤又兵衛基次公三百五十年祭供養碑 碑文
(四)後藤又兵衛基次三百九十年祭祀に寄せて
参考史料 後藤又兵衛尉政次傳(読み下し)
藤原姓秀郷流川之江後藤氏略系譜
後藤又兵衛基次略年譜