編集・発行:新湊市博物館
発行日:1985年3月初版、2001年3月改訂版
ページ数:156P
定価:600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
富山県射水市出身の石黒信由は江戸時代末期の和算家であり測量家です。金沢城二の丸御殿の火災による藩内絵図焼失を契機とした郡図作成を任され、加賀・能登・越中(現在の石川県と富山県のほぼ全域)を詳細な絵図として残しています。本書はそうした業績と信由の生涯についての知ることができます。本書は故郷の射水市新湊博物館で購入することができ、郡図(12種)の複製図も販売されています。当時全国の海岸線を調査した有名な伊能忠敬とともに、近年益々賞賛されている石黒信由に触れてみましょう。
射水市新湊博物館ホームページ
[目次]
第一章 石黒信由の誕生と学問
一、石黒家の由緒
二、信由育ての親
三、信由の師
四、伊能忠敬との出合い
五、信由の和算学
六、信由に学んだ人たち
第二章 石黒信由の実学
一、和算を実学に
二、新田開発
三、測量と地図の作製
四、信由晩年の学問
第三章 石黒家四代の学問と技術
一、信由の役職
二、石黒家の経済
三、石黒信易
四、石黒信之
五、石黒信基
六、北本栗
七、敦賀琵琶湖間の運河計画
参考資料
一 石黒信由以下四代の略年譜
二 石黒家系図