発行:七尾市教育委員会
発行日:1996年3月29日
ページ数:50P
編集:七尾市教育委員会文化課
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「七尾市は、現在人口約5万人を擁する能登の中核都市であるが、古代においても国府や国分寺、中世においても守護所が構えられていたことから、一貫して能登の政治・経済・文化の中心地であった。そのことから、遺跡密度も高く、開発との調整が七尾市における埋蔵文化財保護の急務な課題の一つとなっている。特に能登国分寺跡や能登国府比定地である古府・国府遺跡、七尾城下町比定地の開発が近年目ざましくなってきている。反面、能登国府や七尾城下町に係わる発掘調査がほとんど行われていないことから傍証する資料は乏しく、範囲などの詳細は持論の域で、地名や伝承から漠然と想定されるにすぎない状況にある。この両者の遺跡は、全国的にも重要な遺跡と考えられ、保護と開発の両面からも性格や範囲の解明が急務となってきている。」
七尾城跡ではシッケ地区に続いて、城下町推定地を6箇所調査している。今回も遺構・遺物が多数出てきている。本書は図書館で借りて、一部コピーを所有している。
[目次]
第1章 調査に至る経緯
第2章 調査日誌抄
第3章 古府・国分遺跡
第1節 遺跡の位置と概要
第2節 遺構と遺物
第4章 七尾城跡
第1節 位置と環境
第2節 調査の歴史
第3節 七尾城主能登畠山氏
第4節 調査の概要
第5節 遺構と遺物
第5章 結語