出版社:吉川弘文館
発行日:2008年1月初版
ページ数:322P
著者:中野等
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「国内統一戦争を進めつつ、豊臣秀吉がもくろんだのは、明帝国のもとに築かれた東アジア世界の秩序刷新だった! 秀吉の思惑に翻弄された日本の武将、朝鮮士民の姿を描き、後世にまで禍根を残した戦争の実像に迫る。」
全23巻の予定で毎月1巻ずつ発行されてきた「戦争の日本史」であるが、17巻目が本書である。本書までは順調に発行が続けられてきたが、残り6巻は半年後からということで若干執筆が遅れているようである。
[目次]
プロローグ 国際秩序再編の企て
Ⅰ 征明を期して 東アジア国際秩序への挑戦
1 「惣無事」の目指したもの
2 「唐入り」へむけて
Ⅱ 「唐入り」
1 侵攻の緒戦と漢城陥落
2 朝鮮八道の経略
3 明・朝鮮の反攻と日本の守勢化
4 戦局の転換
Ⅲ 講和交渉とその破綻
1 「唐入り」の終結
2 「御仕置き」の体制
3 講和交渉とその破綻
Ⅳ 慶長の再派兵
1 全羅・忠清道への侵攻
2 明・朝鮮軍の反攻
3 朝鮮半島への固執
Ⅴ 復交 新たな国際関係の模索
1 「三国」間の講和交渉
2 東アジア国際秩序の再編
エピローグ いびつなる秩序回復
あとがき
略年表