茨城県指定文化財 土浦城址内 櫓門保存修理工事報告書

茨城県指定文化財 土浦城址内 櫓門保存修理工事報告書
発行:土浦市教育委員会
発行日:1985年3月31日
ページ数:122P+図版39P
編集:建築文化振興研究所
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、土浦のシンボルとして親しまれてきました土浦城址内の櫓門の解体修復が竣工し、倍旧の輝きを増して市民の皆様にお目見得することができました。『土浦城址及櫓門』として昭和二十七年に県文化財の指定をうけましたが、このたび老朽化が進んだことにより県のご指導、ご援助をいただき、修復工事を行ったものであります。この城門は、二階に太鼓を置き、城下に時刻を知らせたことから、別名で『亀城の太鼓やぐら』とも呼ばれ、古くから町の人々の生活に役立ち、親しまれてまいりました。時を経て、今日では城址とともに市民の誇りでもあります。」

書評:
発掘調査とともに修復工事は新たな発見がよくある。本書でも旧礎石や墨書修理銘など新発見がいろいろとあったことが報告されている。

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[目次]
はじめに
第一章 土浦城址をめぐる歴史と遺産
 第一節 五角形の城下町構成
 第二節 二階門・櫓門について
 第三節 霞門・高麗門
第二章 櫓門の概要
 第一節 創立沿革
 第二節 規模と構造
 第三節 昭和二十九年の修理工事
 第四節 破損状況
第三章 修理工事の概要
 第一節 工事の経過と組織
 第二節 現状変更
 第三節 工事仕様
 第四節 工事費と工程
第四章 調査事項
 第一節 櫓門屋根葺材の改変
 第二節 各部寸法と技法
 第三節 墨書等資料
 第四節 礎石と石垣の石質
第五章 地下遺構の調査
 第一節 発掘調査に至る経緯
 第二節 遺跡をとりまく環境
 第三節 調査区の設定と調査経過
 第四節 遺構の調査
 第五節 遺物
 第六節 考察
 一、櫓門の地下構造について
 二、櫓門出土のかわらけについて
 三、瓦について
 四、まとめ
おわりに