富山県上市町 弓庄城跡第5次緊急発掘調査概要

富山県上市町 弓庄城跡第5次緊急発掘調査概要
発行:上市町教育委員会
発行日:1985年3月30日
ページ数:26P+図版45P
編集:上市町教育委員会、富山県埋蔵文化財センター
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「上市町では町の南部、柿沢・舘地内において行われた団体営ほ場整備、並びに、県営ほ場整備に先立ち弓庄館城跡の発掘調査を実施しました。城跡は古くからの言い伝えや付近で採集される遺物などからその存在は認められていましたが、本丸跡を中心とする地域だけがその範囲であると考えられてきました。ところが発掘調査の結果、その範囲は南北約600m東西約150mの大規模なものであることがわかりました。また出土遺物が鎌倉時代から室町時代までの長期間にわたるところから、築城以前にすでに人々の生活がこの地で営まれていたことが明らかになりました。調査は昭和55年から本年昭和59年までの5ヶ年を費し終了しましたが、この間に掘り出された資料が上市町及び富山県の歴史を物語るものとして活用されれば幸いです。」
弓庄城の発掘調査最終年の報告書。5年分の総まとめがされている。4年目同様図版が充実しています。


[目次]
Ⅰ 遺構の環境
Ⅱ 調査の経過
Ⅲ 調査の概要
 1 C地点3区
 2 C地点4区
 3 C地点5区
 4 C地点6区
 5 C地点7区
Ⅳ 調査の成果
 1 出土遺物による時期区分
 2 遺構について