発行:「加賀藩江戸下屋敷」刊行会
発行日:1987年12月初版
ページ数:78P
著者:奥山正
定価:1,000円(当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦後の板橋の町の変貌ははげしく、古い地形も古い道もどんどん消えていく。此処北園高校の敷地が、かつての加賀藩の下屋敷の一部であることを知り、ここに奉職するものとして、この下屋敷のことを明らかにしてこれを後に残すことが責務であると考え、今のうちにこれを調べておかねければと痛感した。古い下屋敷は、どのような経過をたどり今はどうなっているのか、またどの範囲であるのか、そしてそれは現在のどの位置にどんな形に残っているのかをはっきりさせ、最終的には六百分の一の公図の上にまとめることにある。この結果は二部つくり一つは北園高校に残すことにした。」
東京板橋にあった加賀藩江戸下屋敷について調査した本。巻頭には著者の力作の屋敷図が載っているが、小さくて見にくいのが非常に残念。これは今でも北園高校にあるのでしょうか。加賀藩江戸下屋敷に関する一般本は他になく貴重な存在です。
[目次]
一、加賀藩江戸下屋敷の由来と変遷
二、下屋敷の位置についての考察
一、古絵図・古地図より
二、道路の変遷より
三、地形より
四、面積の上より
五、下屋敷の位置についてのまとめ
三、下屋敷内の自然と諸施設について
一、御殿及び主な建物
二、下屋敷内の社と森
三、下屋敷内の山々
四、大地と堀
五、石神井川と水車及び橋
六、下屋敷内の田畑
七、下屋敷内の道
八、敷地及び周辺の具体的説明
四、下屋敷内の諸施設及び自然の具体的位置
参考資料