シリーズ「遺跡を学ぶ」011 江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷

シリーズ「遺跡を学ぶ」011 江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷
出版社:新泉社
発行日:2004年12月初版
ページ数:93P
著者:追川吉生
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「東京大学・本郷キャンパスは戦火をまぬがれ、その後急激な再開発がおこなわれなかったため、江戸時代の遺構が良好な状態でのこされていた。上は藩主から下は奉公人まで数千人は暮らしていたといわれる『江戸の小宇宙』加賀藩本郷邸の姿を考古学から明らかにする。」
考古学の発掘調査を一般向けに解説した本。初心者にも取り付きやすいように、イラストや写真がカラーで掲載されているのは大変よい。加賀前田藩の江戸上屋敷については書籍も少ないので、知りたい方は入手しても損ありませんよ。
同時期の発掘調査についてもっと詳細に知りたい方は、「加賀殿再訪」(東京大学出版会刊)をご覧下さい。
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[目次]
第1章 発掘された江戸屋敷
第2章 御殿空間を探訪する
 1 溶姫の御守殿
 2 藩邸の中枢・表御殿
 3 隠居御殿
 4 庭園
第3章 詰人空間を探訪する
 1 東御門と東御長屋
 2 足軽・聞番長屋
 3 上級藩士が暮らした八筋長屋
第4章 考古学からみた藩邸の暮らし
 1 藩主の饗応
 2 藩士たちの生活道具
 3 ゴミが語る暮らし
 4 便所が語る暮らし
 5 遺物が語る暮らしのうるおい
第5章 江戸のミクロコスモス