編集・発行:茨城県教育委員会
発行日:1985年3月30日
ページ数:510P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「埋蔵文化財は、郷土の原始・古代の歴史や文化等の正しい理解のために欠くことのできないものであり、且つ、将来の文化向上発展の基礎をなす貴重な国民的財産であります。しかるに、地域開発等の進展に伴い、埋蔵文化財の保護・保存については、より正確な基礎資料等の整備が急務とされております。このような状況をかんがみ、昭和53年度から重要遺跡(城館跡)の基礎資料整備事業をすすめてまいりましたが、ここに、その調査報告書を刊行することになりました。」
昭和53年度から昭和57年度にかけて調査された茨城県内の250件の城館跡について、「城館跡名」「所在地」「築城者」「時期」「遺構」「関係地名」「概要」「城館の歴史」「図面・写真」を見開き2ページにまとめて掲載している。昭和50年代から全国で中世城館跡調査が行われているが、茨城県には明確にそうした報告書を発行していない。本書は総合城館跡集のようなものであり中世城館跡調査報告書の代替となるものである。より詳細な情報は個別の発掘調査報告書が必要となろう。
[目次]
水戸市
長者山城跡
吉田城跡
河和田城跡
加倉井館跡
平須館跡
笠間市
笠間城跡
飯田城跡
本戸城跡
福原城跡
岡の宿館跡
・・・(省略)