出版社:叢文社
発行日:2007年11月初版
ページ数:158P
著者:野村昭子
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「東京都文京区本郷の東京大学の地は、加賀百万石前田藩の江戸屋敷だった。現代まで180年を生き抜いてきた赤門(御守殿門)が見つめてきた時代を、『加賀藩史料』と新発掘史料にもとづいてひもとく。」
東大の赤門、それは将軍家斉の娘、溶姫が加賀藩十三代斉泰に輿入れするために普請されたものである。加賀藩に嫁ぐといえ加賀へ移動した訳ではない、当時斉泰は江戸本郷の加賀藩上屋敷に住まいしていたため、江戸城から加賀藩上屋敷に移動しただけである。しかし、その後幕末の情勢のなか加賀へ下向することなる。溶姫の生きた時代を加賀藩史料の記載を引用して紹介する。現在、石川郷土史学会副会長。
[目次]
第一章 (溶姫輿入れの経緯と溶姫の生涯)
第二章 (溶姫の子らの生涯)
第三章 (溶姫輿入れの御道具類)
第四章 (溶姫輿入れ当日の飾付け)
第五章 (溶姫住居普請にかかわった大工)