編集・発行:石川県立埋蔵文化財センター
発行日:1998年1月30日
ページ数:163P+図版30P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、石川県金沢市木越町地内に所在する、木越光琳寺遺跡の発掘調査報告書である。」
光琳寺は、光徳寺と光専寺と並び「木越三光」と呼ばれた一向一揆の加賀三大拠点の1つである。木越三光は発掘調査が進んでいなかったため、位置や規模がはっきりとはわからない状態であったが、道路敷設のため伝光琳寺跡の調査を行ったのが本書である。
[目次]
第一章 序説
第一節 調査に至る経緯
第二節 調査の経過
第二章 位置と環境
第一節 地理的環境
第二節 歴史的環境
第三章 調査の概要
第一節 調査区割り
第二節 層序
第三節 遺構の概要
第四章 遺構
第一節 溝
第二節 敷地A
第三節 敷地B
第四節 敷地C
第五節 水田部
第五章 遺物
第一節 溝
第二節 敷地A
第三節 敷地B
第四節 敷地C
第五節 水田部
第六章 自然科学的調査
第一節 種実・動物遺体同定
第二節 金沢市木越光琳寺遺跡出土木製品の樹種
第三節 出土灯明皿に残存する脂肪について
第七章 考察
第一節 銭貨
第二節 土錘
第三節 出土陶磁器類の組成について
第四節 水郷の世界 -その成立と暮らし
付章 木越光琳寺のあゆみ