能美古墳群調査概要

能美古墳群調査概要
発行:石川県辰口町教育委員会
発行日:1979年1月初版
ページ数:40P+図版16P
編集:石川考古学研究会
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、能美古墳群の保存対策を具体的にすすめるための基礎資料としての性格にかんがみ、昭和42年3月より43年4月間の8週間に亘る県・国庫補助費の交付をうけて実施した調査の概要に、従前の研究成果を集約して収録するよう努めた。」
古墳を中世に砦跡として転用するケースが多いが、能美古墳群も織田信長が一向宗や上杉謙信に対抗する砦を築いた場所と考えられてきた。当時の調査は純粋に古墳の保存と活用を目的に行われたものであり、当時の調査で古墳跡とされたものが、最近砦の土塁跡だと判明した。
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[目次]
Ⅰ 能美古墳群の概要
 1 位置及び群構成
 2 既住の調査
 3 保存運動の経緯と展望
Ⅱ 昭和42年度緊急調査概報
 1 辰口町西山支群の調査
 2 寺井町和田山支群の調査
 3 能美古墳群の提起する諸問題
Ⅲ 能美古墳群を語る
 1 “古墳公園”への期待
 2 能美丘陵の開発と文化財の保存
 3 和田山今昔物語
 4 馬鐸発見の記
 5 能美古墳群断想
 6 保存と開発 -一石錘をめぐって
 7 祖先の遺産を守ろう