編集・発行:富山県埋蔵文化財センター
発行日:2006年3月初版
ページ数:カラー図版12P+358P+図版36P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、富山県が文化庁国庫補助金を受けて、平成12年度から平成17年度の6か年で実施した富山県中世城館遺跡総合調査の報告書である。」
昨年3月に完了した富山県の中世城館調査の報告書。一般販売はされず、ようやく古書として出回り始めた。遺構を確認できた城跡については縄張り図が描かれているが、歴史的な経緯などの説明は短いものが多く、他県に比べて内容不足は否めないか。しかし、富山県を網羅していることは意義がある。
[目次]
Ⅰ 序章
1 調査の経緯と経過
2 縄張り図の新たな工夫
Ⅱ 調査の成果
1 市町村別城館遺跡一覧表
2 城館遺跡分布図
3 城館遺跡の概要
4 文献・史料調査の成果
(1)中世史料にみる越中の城館
(2)近世書上類にみえる中世城館
Ⅲ 特論
1 越中中世史概説
2 越中における中世城館の形成と展開 -文献史料を中心に-
3 「安城」の所在に関する研究
4 宝永誌瞥見
5 標高・立地からみた富山県内の中世城館について
Ⅳ 主要文献目録・近世史料一覧
Ⅴ 索引
Ⅵ 写真図版