出版社:PHP研究社
発行日:2010年8月
ページ数:87P
定価:1,700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「古地図と現代地図を重ね合わせて見られるよう工夫した、新発想の地図。江戸、宇都宮、川越、水戸、小田原。軍事・政治の拠点から、交通の要所、経済・文化の集積地へと発展した城下町の地理的背景、設計の意図をひも解く。」
古地図を持って歩けば町並みが違って見える!とは言え、古地図だけでは現在どこを歩いているのかわかりにくいこともあります。これを持って歩けばわかりやすそうですね。
カテゴリー: 城下町
大友宗麟の戦国都市 豊後府内
鹿児島市立美術館蔵 鹿児島城下絵図
徳川家康と駿府城下町
出版社:静岡谷島屋
発行日:1982年8月初版
ページ数:275P
監修:飯塚伝太郎、小澤誠一
著者:黒澤脩
定価:1,800円+税5% 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「駿府(静岡市)に、日本史を揺るがした歴史が眠っている。慶長期、徳川家康の御在所、駿府城から近世の日本の歴史がはじまった。駿府を舞台に天下に君臨した家康は、ここで徳川支配体制を不動のものとした。今ここに、当時の駿府城と駿府城下町を再現!!駿府は事実上、日本の首都として熱い視線が注がれていた。我が国と西洋の間に外交関係が樹立したのも駿府が舞台であり、スペイン国王やイギリス国王等の外交使節が駿府城の家康を活発に訪問していた。」
翌年の1983年に増補版が出ているようだが、今回入手したのは初版のものである。駿府城下町の成り立ちや各町の由来が詳しい。現在各地では歴史遺産が注目される中で、静岡市を調べるには最適な本である。
信長の城下町
出版社:高志書院
発行日:2008年8月初版
ページ数:304P
編者:仁木宏、松尾信裕
定価:3,000円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書の第一のねらいは、小牧、岐阜、安土についての最新の研究を紹介し、『信長の城下町』の最先端モデルを確認することである。小牧以前の尾張国内の織田系城下町と比較すると小牧の画期性が明らかになる。また豊臣政権がつくった大坂城下町と比較することで安土からの継承性・発展性を見たい。本書のもうひとつのねらいは、従来のように、これら先端部分だけに注目するのではなく、広く『信長の城下町』の全体像を解明しようとするところになる。秀吉の造った近江国長浜、播磨国姫路や光秀の近江国坂本についての論考を用意した意図はここにある。」
城下町研究の第一人者の先生達による論文集であるが、織豊時代に絞った本はうれしい限り、手頃な値段もうれしい限りです。最近全国各地で発掘調査が進み、徐々に明らかになっている信長のつくった城下町ですが、歴史の変わる瞬間に立ち会えるというのは胸躍るものですね。
城下町の賑わい 三河国吉田 愛知大学綜合郷土研究所ブックレット13
くまもと城下の地名 熊本城築城400年記念
佐賀城下町竈帳
出版社:九州大学出版会
発行日:1990年2月10日初版
ページ数:1017P
編者:三好不二雄、三好嘉子
定価:15,000円+税5%
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「佐賀県立図書館架蔵の鍋島家文書『竈帳』は嘉永七年(1854)に作成されたものである。城下町の竈構成を詳細に記録した史料としては、わが国において他に余り類例がなく、城下町竈構成については白眉に属する史料とみられる。竈帳は、各帳ごとに屋敷の位置、間口、奥行、竈主、家族、職業、帰依寺、身分、年齢、続柄が明記され、五~六竈ごとに構成される組についても、組頭の記載、組構成の内容が書かれている。さらに、各町ごとに別当が署名し、集計がなされており、きわめて詳細な城下町の記録であるが、城下町の竈帳で、これ以上のものはこれまで刊行されていない。本書は、幕藩制社会の城下町研究だけでなく、人口、居住、宗教、借屋、建築など、各分野の研究にも大いに貢献できるものであり、わが国都市史研究の根本史料とみなされる。」
本書は、古文献の翻訳史料ですが、その膨大な翻訳量にただただ敬服です。非常に詳細なデータを収録した藩政期の戸籍とも言える史料なので、当時の城下町の構成がよくわかります。
平戸城下町
発行:平戸市文化協会
発行日:1987年3月
ページ数:107P+付図4枚
編集:平戸市文化協会、文化財課
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「平戸は松浦氏の城下町として発達したことは周知の事実ですが、意外にその詳細は知られておりません。本書は松浦史料博物館所蔵絵画の図化による公開とともに、平戸城下町に関する基礎資料を提示したものです。」
書評:
平戸城下町に関する論文が収録されています。付図が複数年分付いているので参考になります。
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高知城下町読本 改訂版
発行:高知市観光課
発行日:2004年11月1日初版
ページ数:53P
編集:土佐史談会、高知市教育委員会生涯学習課
定価:600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「高知市の誕生は明治二十二年(1889)四月ですが、本格的な市街地の形成は、慶長六年(1601)土佐の国主に命じられた山内一豊が大高坂山を中心に城下町建設に取り組んだのが始まりです。高知市は、平成十三年(2001)に高知城築城四〇〇年を迎えましたが、城下町の歴史や文化遺産に興味を持っていただくため、説明板の設置やさまざまな事業に取り組んできました。この『城下町読本』もその一環として、平成十三年三月に土佐史談会の献身的なご協力により、高知城築城四〇〇年記念事業推進協議会から発行されました。大変好評で、増刷を望む声が多く寄せられましたので、今回増補改訂しました。」
書評:
高知市の城下町の成り立ちを解説しながら、現在の見どころを紹介する。NHK大河「功名が辻」放映当時に高知を訪れたが、この本があればもっと楽しめたと思う。
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