城郭談話会20周年記念誌 城郭研究の軌跡と展望Ⅱ

城郭談話会20周年記念誌 城郭研究の軌跡と展望Ⅱ
発行:城郭談話会
発行日:2004年3月31日
ページ数:200P
編集:高田徹
定価:4,000円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
関西を中心とする城郭談話会の20周年記念誌。論文有、思い出有と多彩な内容だが、皆城が好きなんだなということが伝わってくる。角田氏、宮田氏、中井氏による対談は城の社会的地位の変遷がわかりとても面白かった。本書は関係者の方より特別に譲っていただきました。

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但馬竹田城

但馬竹田城
発行元:城郭談話会
発行日:1991年8月初版
ページ数:139P+図版16P+図1枚
編者:山田宗之、谷本進
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、論集の応用編あるいは一具体例としてまとめたもので、但馬竹田城および周辺の中世城郭にスポットをあてています。そして今後の調査・研究にも参考にしていただけるように、『論文編』および『調査報告書』の二部構成にしています。」
城郭談話会の個別城郭研究論集の記念すべき1冊目。竹田城を多角的に考察した論文が並びますが専門的です。この本だけ品切れで以前入手できなかったため探していましたが、ようやく入手することができました。昨年、金沢城調査研究所所長に就任されました北垣氏の論文もあり、読みごたえありますよ。

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図説近畿中世城郭事典

図説近畿中世城郭事典
編集・発行:城郭談話会
発行日:2004年12月31日
ページ数:342P
定価:4,000円(税込)
オススメ度:★★★★★
書評:
「関西在住の城郭研究者が、自由に意見交換できる場として、城郭談話会を設立して今年20年を迎える。これを記念して新たに編纂したのが、この『図説近畿中世城郭事典』である。敗戦後の歴史学は、城郭研究を忌諱し、沈黙し続けてきた。しかし、1970年代の列島改造は山城遺構をも飲み、中世城郭遺跡は発掘調査の対象となり、数多くの成果を挙げることとなった。この結果、中世城郭遺跡は地域の中世史研究によって最も重要な遺跡として注目され、縄張り研究も認知されることとなった。その縄張り研究の成果が、『図説中世城郭事典』全三巻(1987:新人物往来社)の刊行であった。当時の中世城郭研究は、縄張り図の作成そのものであった。調査に行けば、毎回未知の城郭遺跡と遭遇した。『図説中世城郭事典』で、全国的に網羅された中世城郭の縄張り図は、こうした発見の時代を象徴するものであった。この本に誘われて城跡を訪れた人も多いことだろう。そして、1990年代は縄張りから城郭構造を分析する研究が進んだ年代であったといっても過言ではないだろう。そうした研究の飛躍的発展の成果を、今回刊行することとなったのである。」
近畿地方の200箇所の城跡について、基本見開きで城跡の構造と縄張図を掲載している。縄張り研究には非常に役立ち、前述の「図説中世城館事典」とともに揃えたい一冊であるが、入手経路が分からなかった。本書は長年捜し求めていたが、今回ようやく入手することができた。

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筒井氏と筒井城

筒井氏と筒井城
編集・発行:城郭談話会、大和郡山市教育委員会
発行日:2003年3月31日
ページ数:8P
定価:非売品 限定2000部
オススメ度:★★★☆☆
書評:
筒井城総合調査を受けて、地元住民や筒井順慶顕彰会の会員に配布するため2000部のみ作成されたパンフレット。フルカラー。遺構の写真を掲載し、筒井城跡の価値を報告、啓蒙する内容となっている。

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筒井城総合調査報告書

筒井城総合調査報告書
編集・発行:城郭談話会
発行日:2004年3月31日
ページ数:281P
定価:3,000円(税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「筒井順慶のふるさと、大和郡山市筒井町では毎年『順慶まつり』がかいさいされており、順敬は今も地域の方々に親しまれています。また、順慶の居城であった筒井城を大事に守り、後世に伝えて行こう、という動きも活発です。大和郡山市ではこうした地元の意向を受け、住宅開発で破壊が目前に迫った城の中心部を買い上げると共に、計画的な発掘調査を実施し、後世に筒井城の姿を伝えるべく努力しております。本書は、平成14年1ケ年にわたり筒井氏や筒井城に関する最新の調査・研究を行った『筒井城総合調査』に参加いただいた方々に、その成果を論文として執筆いただいたものです。したがって本書は、筒井氏・筒井城を知る上で最も信頼すべき基礎資料であると同時に、全国的に見ても希な、特定の戦国武将およびその城郭に関する研究書といえるでしょう。」
本書は他の城郭談話会編集の城郭研究シリーズと少し趣が異なる。それは大和郡山市教育委員会の委託という公的報告書に準ずる調査であったことによるのだろう。筒井城に関する基礎資料としては本書に勝るものはないであろう。筒井氏や筒井城に関して興味のある方はぜひ入手してほしい。

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近江佐和山城・彦根城 城郭談話会編

近江佐和山城・彦根城 城郭談話会編
出版社:サンライズ出版
発行日:2007年8月初版
ページ数:259P+附図3枚
編集代表:中井均
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「ご存知のように佐和山城は石田三成の居城として著名ですが、その構造や残存する遺構についてはほとんど知られることはありませんでした。一方、関ヶ原合戦後に近江に入部した井伊家は佐和山城を廃して新たに彦根城を築城し、その本拠を移動します。このように両城の存在は、地域のなかで織豊期から江戸時代への城郭の変遷が捉えられる好事例でもあり、今回両城の分析を試みた次第です。」
早くから刊行予定になりながらようやく刊行されたという気持ちです。城郭談話会の編集物としては7冊目になりますが、自費出版ではなく、初の出版社経由ではないでしょうか。編集方針は従来と変わらず、一冊としてのまとまりよりも、個々の論文の主張を楽しむというスタンスです。写真は本誌ですが、これに付図と箱が付きます。
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大和高取城

城郭談話会編 大和高取城
発行元:城郭談話会
発行日:2001年11月初版
ページ数:394P+図版23P+図1枚
編者:角田誠、谷本進
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「私たちが本書『大和高取城』を発刊し、高取城の調査・研究に取り組んだ理由を述べておきたいと思います。高取城は近世の山城としては最大規模の城郭です。もっとも、近世以前にも中世高取城が存在しましたが、その実態は解明されていません。また、最大規模と言いますが、一体その遺構がどこ範囲にまで広がっているのかという点も明らかにされていません。高取城の先行研究としては『高取町史』等優れたものがありますが、史料的な制約もあって現在みられる姿の高取城が何時完成したのかも諸説あって一致をみません。何故このような問題が、これまでもっと検討されてこなかったのでしょうか。色々な理由が考えられますが、高取城の規模が非常に大きく、その全貌を把握することが難しかったことが最も大きな理由ではないでしょうか。関西の中・近世城郭の縄張り調査が進んでいる中で、高取城のみが取り残されてきたような気もします。関西を中心に城郭研究を進める私たち城郭談話会のメンバーにとって、高取城の調査・研究は、何時かは手をつけなればならないものという共通認識を持っていました。」
城郭談話会の個別城郭研究論集の5冊目。大和高取城を多角的に考察した論文が並ぶ。
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因幡若桜鬼ヶ城

因幡若桜鬼ヶ城
発行元:城郭談話会
発行日:2000年3月初版
ページ数:218P+図版15P+図1枚
編者:角田誠、谷本進
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回『因幡若桜鬼ヶ城』をテーマとして選びました理由は、①『若桜鬼ヶ城』で賛同が得られ、鳥取県在住の城郭研究者とも連携がとれたこと、②近年、若桜町の手によって鬼ヶ城跡が整備され、地元の方々も城跡を大切にして後世に伝えてゆきたいと熱望されていること、③軍事色の強い縄張りを有していること、『城破り(破城)』の姿を留めていること、総石垣造りの主要部と土造りの古城(小城)部が共存することなど、縄張り面を中心にして研究課題が豊富であることによります。」
城郭談話会の個別城郭研究論集の4冊目。若桜鬼ヶ城を多角的に考察した論文が並ぶ。
事務局である角田様宅にハガキで残部を確認できます。購入申込みも同様に。
〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹 3-8-5 角田誠方

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淡路洲本城

城郭談話会編 淡路洲本城
発行元:城郭談話会
発行日:1995年12月初版
ページ数:288P+図版25P+図1枚
編者:角田誠、谷本進
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回『淡路洲本城』をテーマとして選んだ理由としまして、①先の『但馬竹田城』や『播磨利神城』が、織豊期および江戸時代初期の比較的短期間にしか機能しなかった城郭でしかなかったので、今回は明治維新まで機能した、重厚な歴史を有する城郭にトライしてみたい、すなわち徳川時代という安定期における山城の存在形態を知りたい。②『淡路国』は大阪湾の海上交通の要衝にありながら、遂に一国として独立し得なかった理由を考えてみたい、例えば淡路独自といえる城郭が存在したか否かを知りたい。③明石架橋の完成に近づいて、土地開発も活発化しており、中世城館跡遺構を再確認しておきたい。④私達のメンバーの中で最も声の大きい人が大声で提案した(?)、などが挙げられると思います。」
城郭談話会の個別城郭研究論集の3冊目。淡路洲本城を多角的に考察した論文が並ぶ。ボリューム感に圧倒されます。
事務局である角田様宅にハガキで残部を確認できます。購入申込みも同様に。
〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹 3-8-5 角田誠方

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播磨利神城

城郭談話会 播磨利神城
発行元:城郭談話会
発行日:1993年8月初版
ページ数:236P+図版16P+図1枚
編者:角田誠、谷本進、山田宗之
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「特異城郭から地域史は見えないのだろうか、という命題にチャレンジしたのが今回の『播磨利神城』発刊の趣旨になります。播磨利神城は「雲突城」とも称され、兵庫県佐用郡佐用町平福に位置する総石垣の巨大な山城であり、関ヶ原合戦後に池田由之(輝政の甥)によって築城され、その壮麗さゆえに輝政の怒りをかって破却されたと伝えられていますが、詳細については検討されていません。播磨利神城を題材にして、日本城郭史および西播磨地方史を検討してみることにしました。」
城郭談話会の個別城郭研究論集の2冊目。播磨利神城を多角的に考察した論文が並ぶ。あとがきの執筆者紹介がとても面白い。一城を中心にこれだけボリュームのある論文を揃えているので貴重である。
現在品切れ状態であり、古書として入手した。

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