陰徳太平記 上・下

陰徳太平記 上 陰徳太平記 下
著者:香川宣阿
発行:マツノ書店
発行日:1913年7月15日(上巻)・8月15日(下巻)影印、2000年7月10日復刻
ページ数:上巻618P+下巻682P
定価:12,000円(5%税込) 限定300部
オススメ度:★★★☆☆
書評:
大正二年に早稲田大学出版部から発行された通俗日本全史の影印本。中国地方の戦国史を著した「安西軍策」を原作とした父の著した「陰徳記」を再編集して香川宣阿が書いた長編軍記物である。軍記物は一般的に史料的価値が低いとされているが、近年のその資料的価値が見直されている。本書もそのひとつである。

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安西軍策 付毛利元就記

安西軍策 付毛利元就記
校訂者:近藤瓶城
発行:マツノ書店
発行日:1882年6月16日影印、2000年7月10日
ページ数:484P
定価:5,000円(5%税込) 限定300部
オススメ度:★★★☆☆
書評:
近藤瓶城校訂による史籍集覧の影印復刻本。本書は中国地方の戦国史でもっとも詳しい軍記物「陰徳記」の原資料と言われ、岩国吉川藩の家臣により書かれたと言われる。あとがきによれば、「安西」は一般的に「あんざい」と呼ぶが、安芸と鎮西の歴史を意図すれば「あんぜい」とも読める。古典にはルビがないので一体何と読むのが正しいのでしょうね。

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戦国七名将 英傑たちの史跡を徹底ガイド

戦国七名将 英傑たちの史跡を徹底ガイド
出版社:双葉社
発行日:2010年7月
ページ数:114P
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「織田信長、武田信玄、上杉謙信…。天正時代から戦国時代の終わりにかけての各地方の代表的な7人の戦国大名をとりあげ、ゆかりの城址を訪ねて現在の写真を紹介。また、当時の姿を精密なCGで再現する。」
織田信長、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、毛利元就、長宗我部元親、島津義弘の7人に関連する戦国探訪や城郭探訪があるのが少し新しい。CGが得意な同社による本ですが、CGは少なめ。その代わりに写真は多めです。
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広島城四百年

広島城四百年
出版社:第一法規
発行日:1990年5月初版
ページ数:253P
編集:中国新聞社
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「素朴な疑問ほど、答えるのが難しいものだ。毛利輝元はなぜ広島に築城したのか。石や木材はどこから運び、どうやって築いたのか。そして城下町の人々はどんな暮らしをしていたのか。こんな素朴な疑問を解き明かしてみたいというのが、そもそもの出発点だった。」
中國新聞社で昭和63年1月から1年半連載された記事をまとめたもの。とはいえ、一般の新聞記事のような軽い記事ではなく、可能な限り原史料にあたったというアプローチは一歩突っ込んだ記事となっている。
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復刻毛利軍功記

復刻毛利軍功記
発行:武田金三
発行日:1996年10月30日初版
ページ数:147P
著者:中村豊
定価:1,280円(当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「78年前、毛利元就家臣の末裔中村豊が書いた(旧高田郡粟屋村・大正7年発刊)幻の蔵書今再び脚光を浴びる!」
NHK大河ドラマ「毛利元就」が放送されるのを機に、郷土の書籍を複写印刷し自費出版したもの。大正時代のものなので文語体で少々読みにくいが、ふりがなが振られているので、同時代の他の書籍よりは随分読みやすいと思う。

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尼子毛利合戦雲陽軍実記

尼子毛利合戦雲陽軍実記
出版社:新人物往来社
発行日:1978年3月初版
ページ数:306P
校注者:勝田勝年
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、『雲陽軍実記』を全国の読者の前に紹介し、併せて必要な解説を加えて理解に役立てようとする目的から執筆したものである、『雲陽軍実記』を『尼子毛利合戦雲陽軍実記』と命名したのには理由がある。それは本書が全国に紹介されるのは今度が初めてであるからである。したがって、一見その内容が知りがたいと思われたので、内容を率直に示すために『尼子毛利合戦』の冠称を付した。」
「雲陽軍実記」は史実の正確さに重点が置かれたものではない。毛利方の「陰徳太平記」と対をなす尼子方の諸将の心情をよく表わしている史料である。本書にはふりがなや校注があり、読み進めるのに大変に役に立つ。発行部数が少なかったのか、古書でもなかなか入手困難である。今回は本体のみ箱なしのものを入手できたが、本体の状態はよかったので背ラベルを写真にしてある。NHK大河の「毛利元就」放映のときにでも再販してもらえればよかったと思う。
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毛利元就と地域社会

毛利元就と地域社会
出版社:中国新聞社
発行日:2007年6月初版
ページ数:276P
編者:岸田裕之
定価:1,680円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1997年NHK大河ドラマ『毛利元就』が放映され、中国地域・瀬戸内海地域に元就ブームが起こった。ドラマの最後に付けた『元就紀行』、また関連事業として東京・広島・名古屋・萩で公開した『毛利元就展 -その時代と至宝-』、地域密着型で進めた『歴史リレーフォーラム -元就歴史紀行-』、パネル展等々、好評であった。あれから早いもので今年は十周年を迎える。人間が生きるということはどういうことか。どういう地域性・時代性の制約のなかで、自らをどう位置づけ、どういう課題を背負い、どういう方法でそれを実現していったか、そしてそれはどういう意味を持ち、歴史上どう評価されたか。それは、現在も、立場の違いはあっても、私たち一人ひとりが体験していることである。このたび、専門の研究者八氏のご協力を得て、最先端の研究成果を紹介することとした。読者の方々には、この書を人の生き方の一事例として受け止め、正の遺産も負の遺産も時代の所産として現在の社会のなかに投影してみてほしい。そうして歴史は、過去・現在・将来の時間軸のなかで身近なものとして活かされ、また歴史学は、本来の学問的価値を回復し、人間が生きるための総合科学としての役割を果たせるものと思われる。」
次の時代を見通して継承と断絶、そして創造を合理的に成し遂げた人物、毛利元就。その「国家」づくりや財政、軍事、文芸活動などに関する最先端の研究成果を紹介。吉川氏、大内氏など地域大名の支配体制についても考察する。
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西国の戦国合戦 戦争の日本史12

西国の戦国合戦 戦争の日本史12
出版社:吉川弘文館
発行日:2007年6月初版
ページ数:298P
著者:山本浩樹
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大内・尼子・毛利・大友・島津・長宗我部ら、海外との交易のもたらす実利と地域の覇権をかけた西国大名たち。その激闘の軌跡を追い、戦乱の世を生き抜くため苦闘する国人・土豪・村人ら、戦国期西国社会の群像に迫る。」
日本の歴史における戦争・内乱を採り上げ、戦争の原因・過程・被害・結果を通して、人間にとって戦争とは何であるかを考える素材を提供しようとする、吉川弘文館発行の「戦争の日本史」第12巻。本書は第10回配本となります。
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戦乱中国の覇者 毛利の城と戦略

戦乱中国の覇者 毛利の城と戦略 SEIBIDO MOOK
出版社:成美堂出版
発行日:1997年1月初版
ページ数:144P
定価:1,262円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
NHK大河「毛利元就」の放映に合わせて出版されたもの。毛利元就の領土拡大のポイントとして城を中心に取り上げている。写真だけではなくイラストによる復元もあり、毛利氏の城郭についてとてもよくまとめられいる。すでに新刊での入手は困難だが、古書として多く出回っているので興味ある方は入手してほしい。
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