発行:長岡市教育委員会
発行日:1976年3月31日
ページ数:12P+6P
編集:上除城館址調査委員会
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「この調査報告書は、上除城館址の一部が大規模開発されるにあたり、埋蔵文化財の発掘調査を実施した記録であります。この城館址は、以前から文献等により知られ、土塁や水濠の一部がありし日の面影を今日に伝えているところであります。」
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カテゴリー: 城館報告書等
特別史跡名護屋城跡並びに陣跡 徳川家康陣跡 鎮西町文化財調査報告書第3集
編集・発行:鎮西町教育委員会
発行日:1986年3月
ページ数:33P+図版14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「佐賀県の西北端に位置する鎮西町には、文禄・慶長の役に際し、豊臣秀吉が築いた名護屋城跡をはじめ、諸大名の陣跡が広範囲に点在しています。このたび、『特別史跡名護屋城跡並びに陣跡』指定地内の現状変更(町立名護屋保育所の解体・改築)に伴い、発掘調査を実施しました。本書は、その調査の記録であります。」
書評:
堀や櫓跡が見つかり、多量の遺物が掲載されています。
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市内城館跡調査報告書 -朝日山城跡・切山城跡・堅田城跡・堅田B遺跡- 金沢市文化財紀要211
発行:金沢市埋蔵文化財センター
発行日:2004年3月31日
ページ数:48P+図版19P
編集:金沢市
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、石川県金沢市堅田町に所在する堅田B遺跡・堅田城跡、同宮野町・桐山町に所在する切山城跡、同加賀朝日町に所在する朝日山城跡のレーダ探査(堅田B遺跡)・測量調査(堅田城跡・切山城跡)・緊急発掘調査(朝日山城跡)報告書である。本調査は、金沢市が平成12年度~14年度にかけて国庫・県費補助事業として実施したものである。」
前回「金沢の古城跡」の後行われた市内の城館跡の調査に関する報告書です。堅田B遺跡に関しては別途詳細な報告書が数冊発行されています。
三重県指定史跡 松阪城本丸跡上段発掘調査報告書 松阪市文化財報告
編集・発行:松阪市教育委員会
発行日:1992年3月
ページ数:48P+図版40P+付図5枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「松阪城は戦国時代の智将、蒲生氏郷公の構築になった城であります。三の丸跡は、周囲を囲っていた土居などが取り払われ、御城番屋敷や槙垣を巡らした武家屋敷などが、辛うじて昔の面影を留めているにすぎません。二の丸跡、本丸跡には高石垣が残っており、その威容を誇っています。しかし、高石垣内には城に伴った建物は現在何一つ残っていません。昭和57年には『松阪城天守閣建設に関する陳情』が松阪市議会に提出され、採択されました。そこで、市としては『築城当時の本丸建物の構造を明らかにしたい。』と考え、東京工業大学・名古屋工業大学教授の内藤昌博士の指導による文化環境研究所に本丸建物の時代考証をお願いしました。これに伴い、地下遺構の検証が必要となり、平成元年度と平成2年度の2ヵ年にわたり発掘調査を実施しました。その結果、天守閣跡の集石・多聞跡の礎石などの遺構や金箔瓦・金銅製六葉金具などの遺物が検出され、いくつかの成果を得ることができました。」
書評:
三重県松阪市の松阪城の本丸上段つまり天守台を含む最上段の発掘調査報告書です。
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大分の中世城館 第四集 総集編 大分県文化財調査報告書
編集・発行:大分県教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:258P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、県教育委員会が文化庁の補助を受け、平成7年度から平成15年度の9か年にわたって実施してきた『中世城館等発掘調査事業』の調査報告書です。平成7年度から6か年間は、中世城館に関する古文書調査と現地での分布調査や縄張り図等の作製を中心に行い、その成果として平成13年度に『大分の中世城館』第1集『文献史料編1』を、平成14年度には第2集『文献史料編2』と第3集『地名表・分布図編』を刊行し、本年度は最終的なまとめとして本書第4集『総論編』を刊行いたします。9か年におよぶ分布調査等から、大分県には569か所の中世城館の存在が明らかになりました。本書はその中から特に重要と考えられる城館152か所について、縄張り図等を活用して詳述したものです。」
大分県中世城館調査報告書は全4冊と別冊索引があります。残念ながら市販されていないようですが、全国の県立図書館には寄贈されているようです。本書は、入手できなかったので図書館で借りて一部コピーを所有しています。
織豊期城郭基礎調査報告書3
編集・発行:滋賀県教育委員会
発行日:2002年1月
ページ数:163P(図版24P含)
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「安土城の文化的・歴史的意義を解明するためには、安土城跡を調査するだけでなく、同時代の他の城郭と比較検討することが必要不可欠です。特に、近年他府県においても多くの城郭調査が実施されていますが、そうした最新の調査成果を収集し、調査・整備事業に活用していかなければなりません。また、城郭調査・城郭研究の情報発信基地としての役割を果たすためにも、このような資料収集は欠くことの出来ない事業です。そこで滋賀県では、平成5年度より織豊期城郭基礎調査を実施し、織豊期城郭についての基礎資料の収集を行ってまいりました。その成果はこれまで二冊の報告書にまとめ、多くの方々に活用していただいております。そしてこのたび、平成11年度から13年度の調査成果のまとめとして本書を刊行いたしました。」
書評:
瓦は「1.名称(城名)、2.所在、3.年代、4.出土瓦の概要、5.記載報告書・参考文献等」、石垣は「1.名称(城名)、2.所在地、3.年代、4.城之概要、5.石垣の位置、6.石垣の概要、7.改修の有無」、文書は「文書名、署名、印判、宛所、書止、作成年月日、法量」などで一覧表にまとめられる。簡単にいうと、調査を始めるにあたり、その特徴を一覧にした報告書である。
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織豊期城郭基礎調査報告書2
編集・発行:滋賀県教育委員会
発行日:1999年8月
ページ数:319P(図版67P含)
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「安土城は、中世から近世へという歴史の転換期に、織田信長が天下統一の拠点として築いた大城郭です。安土城の文化的・歴史的意義を解明するためには、安土城跡を調査するだけでなく、同時期の他の城郭と比較検討することが必要不可欠です。滋賀県では平成5年度から6年計画で織豊期城郭基礎調査を実施することとし職豊期城郭についての基礎資料の収集を行ってまいりました。その前半期の成果は平成7年度に『織豊期城郭基礎調査報告書1』として刊行し、多くの方々に活用していただいております。そしてこのたび、6年計画のまとめとして本書を刊行いたしました。」
書評:
瓦は「1.名称(城名)、2.所在、3.年代、4.出土瓦の概要、5.記載報告書・参考文献等」、石垣は「1.名称(城名)、2.所在地、3.年代、4.城之概要、5.石垣の位置、6.石垣の概要、7.改修の有無」、文書は「文書名、署名、印判、宛所、書止、作成年月日、法量」などで一覧表にまとめられる。簡単にいうと、調査を始めるにあたり、その特徴を一覧にした報告書である。
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古渡城遺跡発掘調査報告書 南山大学大学院先史考古学研究報告第1冊
編集・発行:南山大学古渡城発掘調査会
発行日:1993年11月
ページ数:215P+図版52P+折り込み付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「真宗大谷派(東別院)の、広大な境内のサクラも盛りを過ぎて、花吹雪が舞い始めた平成3年4月、この発掘調査がスタートした。東別院の読売新聞社用地が、織田信長の父、信秀の居城だった『古渡城』跡の一部ではないか、という話は聞いていた。しかし、名古屋市教育委員会発行の名古屋市埋蔵文化財包含地図の指定からは、辛うじて外れていたので、よもや発掘調査をすることになるとは思っていなかった。市教委による試堀の結果、やはり発掘調査の必要があるという結論が出たとき、正直言って『これは困ったな』と思ったものだ。もちろん、多大な費用と時間がかかるということのほかに、一体、どこの誰に、発掘をお願いすればよいのか、まったくあてがなかったからである。」
書評:
本書は、古渡城跡と推定された東別院読売新聞社用地の発掘調査報告書である。発掘調査を担当したのは南山大学の伊藤秋男教授。よって、本書は「南山大学大学院先史考古学研究報告」として発行されている。発掘調査では予想を裏切らず大量の遺構と遺物が出土している。本書は序で述べられているとおり、報告書と研究書の区別がつかないような体裁をとらず、あくまで調査の純粋な報告に努めている。その分、解釈は読者に委ねられていると言えるが、浅学の身としてはヒントぐらいあってもよいのではないかと思えてしまう。
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木越光琳寺遺跡 一般県道向粟崎安江町線道路改良工事に係る埋蔵文化財発掘調査報告書
富山県福岡町中世城館調査報告書
編集・発行:福岡町教育委員会
発行日:2001年3月31日
ページ数:76P
定価:1,500円(5%税込) (2009/8/29更新)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本書は、町内に残された中世城館の歴史を紹介し、縄張図を網羅したものです。町内の城館数は八箇所確認されており、平野部に残る木舟城は県指定史跡として中世末期の富山県の歴史を理解する上で欠くことができないものです。また、西山丘陵に残る赤丸城は、越中三大山城に次ぐ規模をもつとされる山城です。これらの城館は、当町が中世という時の中で重要な位置を占め、まとまりをもった地域であったことを示しています。」
2006年度末に富山県の中世城館跡調査報告が発行されて、県内の調査が完了したが、本書はその調査に先駆けて福岡町が独自にまとめたものである。富山県の報告書は解説が簡潔であるが、本書は一城館あたりの解説も充実している。福岡町は合併で高岡市となったため、現在となっては入手も非常に困難である。同地区の城館調査をするときはまず参考にすると良いでしょう。