出版社:東洋書林
発行日:2002年6月初版
定価:30,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
山形県(村上地域):1996年3月 314P
山形県(庄内・最上地域):1997年3月 344P
書評:
「本巻は山形県の報告書を原則としてそのまま、判型を縮小して復刻するものである。原本は地域別に3分冊となっていたが、そのうち置賜地域を第一冊に、村山・庄内・最上地域を第二冊に配分した。分布図については、原本の朱線部分をそのまま単色刷りにすると見づらいので、貼り込みにした。
各都道府県が文部省の指導の下行ってきた中世城館跡の調査報告書です。公的に機関による調査報告書は市販されていないものも多く、古書で入手するにしても一冊数万円となっていることも珍しくない。そういう意味で版は小さく(原本はB5版から本書では菊版に)なってはいるが、入手できることに価値がある。
カテゴリー: 城館報告書等
都道府県別日本の中世城館調査報告書集成2 北海道・東北地方の中世城館 山形1
出版社:東洋書林
発行日:2002年5月初版
定価:25,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
山形県(置賜地域):1995年3月 487P
書評:
「本巻は山形県の報告書を原則としてそのまま、判型を縮小して復刻するものである。原本は地域別に3分冊となっていたが、そのうち置賜地域を第一冊に、村山・庄内・最上地域を第二冊に配分した。分布図の元の朱線が単色刷りのため識別出来なくなった部分(行政区境など)もあるが、ご寛容頂きたい。」
各都道府県が文部省の指導の下行ってきた中世城館跡の調査報告書です。公的に機関による調査報告書は市販されていないものも多く、古書で入手するにしても一冊数万円となっていることも珍しくない。そういう意味で版は小さく(原本はB5版から本書では菊版に)なってはいるが、入手できることに価値がある。
都道府県別日本の中世城館調査報告書集成1 北海道・東北地方の中世城館 北海道・青森・秋田
出版社:東洋書林
発行日:2002年4月初版
定価:28,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
北海道:1983年3月 131P
青森県:1983年3月 202P+付図1枚
秋田県:1981年3月 368P+図版8P+付図2枚
書評:
「本巻は北海道・青森県・秋田県の報告書を原則としてそのまま、類型を縮小して復刻するものである。北海道編は、当地の独自性に基づき、チャシにしぼった調査を考古学的な方法によって遂行して成った成果で、多様な城館遺跡を悉皆調査する方向で進展してきた他県の報告書とはやや趣を異にするが、事実上これらに相当する事業として本集に収録した。それゆえ道南の倭人側の館などは扱われてはいない。青森県編の折り込みの分布図は城館の記載が青色に識別されていたが、ここでは単色刷りにした。他は全く元のままである。」
各都道府県が文部省の指導の下行ってきた中世城館跡の調査報告書です。公的に機関による調査報告書は市販されていないものも多く、古書で入手するにしても一冊数万円となっていることも珍しくない。そういう意味で版は小さく(原本はB5版から本書では菊版に)なってはいるが、入手できることに価値がある。
二上山城址調査報告書
発行:岩美町教育委員会
発行日:1980年3月16日
ページ数:48P+綴込み実測図1枚+付図1枚
編集:岩美町城址調査委員会
定価:不明
オススメ度:★★★★☆
書評:
「南北朝から室町時代にかけて、百数十年の長い間、わが郷土を支配していたのは、因伯守護山名氏であります、山名氏の勢力は、中国・近畿11カ国にも及び実に強大であったといわれます。しかも私達の岩美町岩常の二上山に城を築き、因幡の治所としたのであります。」
鳥取県の二上山の調査報告書で、二上山城の歴史や遺構調査のほか、二上山城の歴史的役割を他の山城や周辺の城と対比しながら書かれている。調査報告と論文的要素を併せ持つ報告書である。二上山城について調査する際はまず当たるべき資料であろう。
吉田城址(Ⅴ) 豊橋市埋蔵文化財調査報告書第63集
編集・発行:豊橋市教育委員会
発行日:2002年3月22日
ページ数:64P+図版12P
定価:700円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
「本書は、豊橋市教育委員会及び豊橋遺跡調査会が行った吉田城址の第14次、15次、19次発掘調査及び立会調査の報告書である。」
書評:
発掘調査は屋敷地であり、遺物も陶器中心である。立会調査成果がなかなか面白い。城の調査というより城下町の調査というほうが適切な報告書である。
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城生城跡の調査 -富山県八尾町城生所在の中世山城調査報告-
編集・発行:八尾町教育委員会
発行日:1987年3月31日
ページ数:22P+図版4P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「城生城は南北朝時代の創建といわれ、実に二百数十年もの長期にわたって営まれた城であり、これはそのまま当時の城生城の重要性を物語るといえましょう。とくに城生は飛騨口に近く、国境の要衝として大きな役割を果たしてきました。現在は本丸跡に城跡碑が立ち、壮大な空堀や土塁などを残すだけですが、城跡は広大、規模は県下有数で、戦国時代の代表的な山城のひとつとして貴重な遺構といえます。」
富山県の城生城跡の遺構調査報告書です。土砂採取による調査開始であり、山城としてはよくある話であるが、調査により改めて重要な城跡であることが確認されている。城主であった斎藤氏と城生城の役割に関する論文もある。
大分の中世城館 第一集 文献史料編1 大分県文化財調査報告書第148輯
編集・発行:大分県教育委員会
発行日:2002年3月29日
ページ数:170P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「大分県教育委員会では、その保護と活用を図るための基礎資料つくりを行うこととし、平成七年度から九ヶ年計画で文化庁より国庫補助を得、県下五百六十箇所余の城館の調査を行ってまいりました。本年度は、大分県の城館が文字として記された古文書に焦点を当て、修正を行っております。」
書評:
大分県の中世城館調査の成果の一冊である。非売品のため非常に入手しにくいものだが、ようやく古書で入手した。第四集は各都道府県図書館に収蔵されているが、第一集は地元図書館では見ることができない。本書では大分県の城館に関する文献の記述を集成して翻刻してある。翻刻のみで読み下しがないため読みこなすのは少々難しい。文献史料編は第二集に続く形で、本書では途中で止まっている。こういう基礎資料は折角国庫補助で行っているのだから広く一般に販売してほしいです。
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都城市の中世城館 都城市文化財調査報告書第45集
編集・発行:都城市教育委員会
発行日:1998年3月31日
ページ数:56P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「当地の支配権をめぐって、中世から近世初頭には、激しい勢力抗争が繰り広げられましたが、市内にはその遺構として、城跡や館跡が数多く残されています。近年、さまざまな土地開発によって、それらの貴重な遺跡が破壊の危機にさらされています。そういった現状を踏まえ、都城市教育委員会では平成2年度から、市内の主要な中世城郭の縄張り調査と航空写真撮影を実施しているところです。本書はこれらの中世城館の現状についての調査報告書でありますが、今後、遺跡の保護をはじめ地域史研究のためにご活用いただければ幸いです。」
旧都城市を対象とした中世城館報告書です。この地方の城郭の特徴である複数の独立した郭を縄張図や写真から見ることができます。都城市教育委員会文化財課で購入できます。郵送販売もできます。
都城市文化財課 販売図書ホームページ
姶良町中世城館跡 姶良町文化財調査報告書1
編集・発行:姶良町教育委員会
発行日:1994年3月31日
ページ数:96P
定価:1,600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この報告書は、姶良町教育委員会が埋蔵文化財包蔵地として把握した中世城館跡の調査記録をまとめたものです。調査は、平成3年度から5年度までの3か年にわって実施しました。姶良町内には、戦国時代を中心とした中世の鹿児島の歴史を考える上で重要な岩劔城跡・平山城跡・建昌城跡などの城が築かれ、今でも往時の姿をよくとどめていると考えられます。本書が姶良町の文化財保護や歴史研究のために活用されることを期待します。」
鹿児島県姶良町の中世城館跡調査報告書です。調査の城館跡には調査当時の写真と縄張り図により遺構の残りの様子がよくわかります。姶良町歴史民俗資料館で購入することができます。
姶良町歴史民俗資料館刊行物ホームページ
建昌城跡 「姶良町歴史と憩いの森公園」整備計画に伴う平成11~13年度発掘調査概要報告書 姶良町埋蔵文化財発掘報告書第8集
編集・発行:姶良町教育委員会
発行日:2002年3月31日
ページ数:49P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「本町では、山城跡の約7割を町史跡に指定し保存すると同時に、『(仮称)歴史と憩いの森公園』整備計画を策定し、平成11年度から法面の防災工事とあわせて公園構想に伴う発掘調査を実施してきました。本報告書は平成11~13年度に町教育委員会が実施した発掘調査の成果の概要をまとめたものです。調査の結果、建昌城跡が中世だけではなく、縄文時代草創期・早期の豊富な遺構・遺物を埋蔵していることが明らかになりました。」
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