編集・発行:兵庫県教育委員会、曲輪図など追加分 但馬地区調査団
発行日:1985年11月30日
ページ数:357P+付録24P+但馬地区城郭所在図(折込)
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は兵庫県の行った中世城館跡調査「兵庫県の中世城館・荘園遺跡」の但馬地区抜粋である。豊岡城、出石城、此隅城、竹田城その他多くの当時の現状や城史調査が掲載されている。かなり不明なものも多く、縄張り図とともに掲載されているものはわずかである。巻末にまとめて縄張図(というより表題とおり曲輪のみが多い)が掲載されているが周辺地図がなく大きさや位置関係がよく分からない。
カテゴリー: 城館報告書等
滋賀県中世城館分布調査報告9(旧滋賀郡の城)
発行:近江の城友の会
発行日:1992年3月
ページ数:287P
編集:滋賀県教育委員会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、滋賀県教育委員会が平成3年度に実施した『滋賀県中世城郭緊急分布調査』事業の成果をとりまとめたものであります。本調査は、文化庁の援助を得て8ヵ年計画で、県下を8ブロックにわけて現地調査を中心に作業を進めてきたもので、最終年度(初年度単県分を加えて通算9年度目で、1ヵ年途中で中断したため10年目に相当)にあたる本年度は旧滋賀郡(大津市・瀬田川以西の旧滋賀郡と志賀町)を対象地域に実施しました。」
本書対象地区には、大津城、坂本城、膳所城などの有名な城も含まれます。
滋賀県中世城館分布調査報告8(高島郡の城)
滋賀県中世城館分布調査報告7(伊香郡・東浅井郡の城)
滋賀県中世城館分布調査報告5(旧愛知・犬上郡の城)
大坂城址Ⅲ 大阪府警察本部棟新築2期工事に伴う発掘調査報告書
編集・発行:大阪府文化財調査研究センター
発行日:2006年3月31日
ページ数:(本文編)555P、(図版編)図版234P
定価:4,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
「今回の調査地は、東に大阪平野、西に大阪湾を望む上町台地の北端に位置しています。本書は平成15・16年度に実施した大阪府警察本部棟新築2期工事に伴う大坂城跡の発掘調査報告書です。平成10・11年度に調査を実施した西側のⅠ期工事に伴う調査地では、古代の谷から難波宮関連の木簡がまとまって出土しました。今回の調査でも、Ⅰ期工事の調査で検出した谷の続きが検出されることは確実であり、さらなる木簡の出土が期待されるところでありました。しかしながら、今回の調査では、意に反して『戊申年』木簡の出土していた谷は北側にそれていくことが判明しました。ところが、調査地の東側では新たな谷が埋没していることが明らかとなり、ここからは飛鳥時代の漆容器が大量に出土し、奈良時代の土層からは30点を超える絵馬が出土するという成果をあげました。さらに、この谷の南側では東西方向の柱穴列を検出し、難波宮の北限を検討する上においてきわめて重要な成果を提示することとなりました。また、その上層では調査地の中にぴったりとおさまるように豊臣時代の大坂城の堀が検出されました。この堀は二の丸大手口を逆コの字形に囲むものであり、素掘りではありましたが、堀底を堀障子にしていることなど、重要な調査所見がもたらされました。」
書評:
当時大規模な豊臣大坂城の堀の発掘ということで話題となった大阪府警察本部工事に伴う発掘調査の報告書です。第Ⅰ期工事は「大坂城址Ⅱ」として発刊されていますが、遺物中心で大坂城関連では金箔瓦などが掲載されています。本作では障子堀などの遺構部分も掲載されています。
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大坂城址Ⅱ 大坂城跡発掘調査報告書Ⅱ -大阪府警察本部庁舎新築工事に伴う発掘調査報告書-
編集・発行:大阪府文化財調査研究センター
発行日:2002年3月29日
ページ数:(本文編)352P、(図版編)図版168P、(付図編)付図8枚
定価:6,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「大阪市中央区大手前および法円坂の一帯は、東には大阪平野、西に大阪湾を望む上町台地の北端にあたります。当地は『難波の堀江』に比定される大川からも近く、古くより水上交通の拠点として瀬戸内海を通じて広く大陸ともつながっていました。周辺の遺跡を概観すると、縄文時代では学史的にも有名な森の宮遺跡をはじめとし、古代では難波宮、さらに中世以降では大坂本願寺および豊臣・徳川両氏の大坂城などがあり、各時代を通して歴史上きわめて重要な位置を占めてきた地域であるといえます。本書は平成10・11年度に実施した大阪府警察本部庁舎新築工事に伴う大坂城跡発掘調査報告書です。今回の調査では北半から見つかった谷の中から、難波地域では初めてまとまった形で木簡が出土するという思いがけない発見がありました。出土した木簡の中には孝徳朝の年西暦648年の紀年銘木簡が含まれており、前期難波宮の研究に一石を投じる重要な歴史資料となりました。」
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根城 -本丸の発掘調査- 八戸市埋蔵文化財調査報告書第54集
編集・発行:青森県八戸市教育委員会
発行日:1993年3月31日、1993年4月根城史跡保存会増刷版
ページ数:211P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「史跡根城跡は、北奥の中世を代表する南部氏の城館跡であり、その長い歴史は、現在、国の重要文化財となっている『南部氏文書』などをひもとくことによってあらましを知ることができます。そして約300年もの間存続した城跡は、八戸市民の拠り所として多くの方々のご協力を得ながら保護されてまいりました。ところが、八戸市発展に伴う市街化進展の波及は城跡周辺まで及ぶに至り、文化庁・青森県教育委員会と協議の上、昭和47年から史跡の公有化を開始いたしました。また、公有化とともに、史跡公園として積極的活用を図るという計画が立案され、史跡整備の基礎資料を得るため、昭和53年から本丸の発掘調査に着手しました。」
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史跡根城跡発掘調査報告書Ⅺ(昭和63年度) 八戸市埋蔵文化財調査報告書第31集
編集・発行:青森県八戸市教育委員会
発行日:1989年3月31日
ページ数:147P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、岡前館の住宅建築に伴う緊急調査4件分を収録したものです。各調査地点とも調査区全面に多数の遺構が検出されました。岡前館の調査を開始してから11年が経過し、調査地点も22地点となりました。それぞれの調査区から得られた多くの資料から、本丸とは性格の異なる岡前館の姿が解明されてきております。」
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沓掛城址第一次発掘調査報告書
発行:豊明市教育委員会
発行日:1982年3月31日
ページ数:30P+図版12P
編集:豊明市沓掛城址発掘調査団
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
沓掛城址の第一次発掘調査の報告書です。
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