新屋敷遺跡 -一般国道13号湯沢横手道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書Ⅱ- 秋田県文化財調査報告書第389集

新屋敷遺跡 -一般国道13号湯沢横手道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書Ⅱ- 秋田県文化財調査報告書第389集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2005年3月
ページ数:カラー図版10P+146P+図版26P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「鎌倉時代の広大な居館跡の一角を調査。溝によって区画された掘立柱建物跡・竪穴状遺構・井戸跡・土坑・焼土遺構等を検出。律令型の掘立柱建物跡は秋田県内でも類例が少ない。遺物は12世紀末~13世紀を主体とし、中国産磁器や常滑産陶器の出土が特筆される。」
販売図書ページには「附図あり」となっているが附図はない。総ページ数も違ってます。巻頭のカラーページが多いです。調査記録がほとんどで歴史的な考察がないのが少し残念です。
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東根小屋町遺跡 -秋田県教育・福祉複合施設整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第387集

東根小屋町遺跡 -秋田県教育・福祉複合施設整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第387集 東根小屋町遺跡 -秋田県教育・福祉複合施設整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第387集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2005年3月
ページ数:174P+図版20P+付図11枚
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「秋田市街地の中心部で発見された上級武士の屋敷跡。佐竹氏による城下町整備に伴い、低湿地帯を埋め立てて宅地造成されたため、地盤沈下と嵩上げ盛土をくり返し、旧秋田保健所の建物基礎内外に良好に遺存していた。日本海運でもたらされた初期伊万里を始めとする、16世紀後半~19世紀の陶磁器・木製品が多量出土した。」

書評:
発掘調査場所は大手門堀のすぐ傍である。附図として添付されている「久保田城下町 町割区画概略図」「秋田市街地に残る町割区画と旧町名」は大判で久保田城下町の様子がよくわかる。
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岩倉城遺跡 愛知県埋蔵文化財センター調査報告書第38集

岩倉城遺跡 愛知県埋蔵文化財センター調査報告書第38集
編集・発行:愛知県埋蔵文化財センター
発行日:1992年3月31日
ページ数:147P+図版37P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「名鉄犬山線岩倉駅の南東400mに岩倉古城址碑が建っております。市街地の中にあってかつての面影を辿ることはできません。しかし、この城は今を去ること500年の昔、80年間にわたって清洲城にいた織田氏と尾張を分割統治していた有力な城でありまして、永禄2年(1599)織田信長に滅ぼされて以来、その姿は幻のままでありました。このたび本丸跡を東西に通りぬけるように愛知県土木部によって県道荻原・多気線の建設が計画されるに至り、岩倉城関係の埋蔵文化財の調査が必要となりました。もとより県道建設の事前調査でありますので、広い城郭のごく一部を調査したに過ぎませんが、幅20mをこえる大規模な内堀を始め、外堀を発見したばかりか、五条川の東250mまでに3重の堀が巡ることを確認し、予想をはるかに上回る規模の城であることがわかりました。」
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真木城址 新潟県両津市真木城址発掘調査報告

真木城址 新潟県両津市真木城址発掘調査報告
編集・発行:両津市教育委員会
発行日:1983年3月31日
ページ数:94P+挿図38P+図版16P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「この報告書は、昭和57年度の両津市大字真木地区の圃場整備事業にともなう真木城址緊急発掘調査実施の記録である。発掘調査地点は、従来から『城の上』と呼ばれ城があったとされた地点であるが、本発掘調査によって、真木城の規模・構造(堀・土塁・郭の配置)が明確になり、城の姿をとらえることができた。真木城址は発掘作業終了後、全部が破壊されたが、本記録とともに本調査による貴重な資料は、今後、社会教育および学校教育をとおして活用する所存である。」

書評:
本書を読むと、真木城址がかなりの大きさであったことがわかる。こういう平地の城跡は田畑で利用されていることが多いが、土を増すなどして近年保存される事例が多いことを考えると破壊されたことは残念なことである。
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長岡城跡発掘調査報告書 -大手通り地下駐車場建設-

長岡城跡発掘調査報告書 -大手通り地下駐車場建設-
編集・発行:長岡市教育委員会
発行日:1997年3月25日
ページ数:22P+図版8P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「この報告書は、大手通り地下駐車場建設に伴う長岡城跡の発掘調査の記録です。大手通り地下駐車場の建設計画が平成4年に立案され、長岡市教育委員会は、直ちに事業主体の新潟県長岡土木事務所と協議を行い、工事の前に発掘調査を行って長岡城跡の記録を保存することになりました。明治に入ってから、本丸跡に建設された長岡駅を中心に、近代の町づくりが始まり、さらに第2次世界大戦後の戦災復興で、土塁など一部で残っていた城の施設はその姿を消し、現在、長岡城にまつわるものとしては、厚生年金脇にある『城内稲荷神社』と、数カ所の地名が残るだけです。発掘調査の結果、堀跡2本と、堀底で井戸跡が4本発見されました。井戸跡は、長岡城が築かれる前の井戸で、中世における長岡の中心街の一端が初めて明らかになり、その意義は大きいと思います。」

書評:
図版が珍しくカラー写真であるので、発掘現場や遺物の様子が鮮明に理解できます。
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1991年度埋蔵文化財発掘調査報告書 村上城跡関連

1991年度埋蔵文化財発掘調査報告書 村上城跡関連
編集・発行:村上市教育委員会
発行日:1992年3月30日
ページ数:46P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本書は1991年度に実施した村上城跡堀片地区及び仲間町地区の発掘調査報告書である。この発掘調査は民間業者の開発に先立つ試堀調査である。」

村上城の堀や土塁に関する調査報告書となっています。
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三春城下町関連遺跡発掘調査報告書(平成11年度) 三春城跡第3次調査・近世追手門前通遺跡群D地点 三春町文化財調査報告書第26集

三春城下町関連遺跡発掘調査報告書(平成11年度) 三春城跡第3次調査・近世追手門前通遺跡群D地点 三春町文化財調査報告書第26集
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:2000年3月31日
ページ数:カラー図版8P+244P
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回、報告するのは、平成5年度から6年度にかけて行った南町高齢者住宅建設工事に伴う三春城跡の第3次調査と、平成8年度から9年度にかけて行った保健センター及びシルバー人材センターの建設工事に伴う近世追手門前通遺跡群D地点のいずれも南町での発掘調査です。三春城跡では、中世の三の丸跡と推定される遺跡群や近世初期の大規模な建物群、秋田氏時代の重臣屋敷入り口の石組み遺構、近代の田村郡役所の土塁や排水溝など多くの遺構が見つかっています。近世追手門前通遺跡群では、縄文時代の住居跡や城下町建設以前の河川跡、中世から江戸時代初期の鋳物師たちの暮らした城下町の一画、秋田氏時代の重臣屋敷跡などが発見されています。」

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三春城跡Ⅳ 平成13・14・15年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第29集

三春城跡Ⅳ 平成13・14・15年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第29集
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:28P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「三春城の往時の姿を明らかにする目的で、平成13年度から15年度にかけて、城山の各所で測量と小規模な発掘調査を実施しました。その結果、戦国時代末期に地元の技術で積んだ石垣や、江戸時代初期に蒲生氏が豊臣政権の技術で築き上げた大規模な石垣などを発見しました。」

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三春城跡Ⅴ 平成16年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第30集

三春城跡Ⅴ 平成16年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第30集
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:2005年3月31日
ページ数:13P
定価:300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今年は本丸上の段で試堀調査を行い、江戸時代の遺構では、殿様が本丸にいる時に使った建物である御座間や料理の準備をした台所の一部を発見しました。また、戦国時代に三春城が火災にあい、その後大規模な土木工事を行った跡も見つかりました。こうした成果から、本丸上の段には江戸時代の御殿の建物跡が保存されていることや、戦国時代に城が焼け、その後、大きな城に作り直されたことがわかりました。」

ページ数が少ないながらも本丸御殿の建物図などが掲載され、コンパクトにまとまっている。

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長岡ニュータウン遺跡発掘調査報告書〔Ⅴ〕 片刈城 新潟県埋蔵文化財調査報告書第34

長岡ニュータウン遺跡発掘調査報告書〔Ⅴ〕 片刈城 新潟県埋蔵文化財調査報告書第34
編集・発行:新潟県教育委員会
発行日:1983年3月31日
ページ数:20P+図版9P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「現在、長岡市及びその周辺では上越新幹線の開通に伴い、高速交通化時代が到来し、それに加えて『長岡ニュータウン』の建設、『テクノボリス構想』の推進はこの地域の発展の可能性をさらに高めるものである。特に『長岡ニュータウン』は昭和49年にその基本構想が発表され、自然環境との調和、文化財の保護、周辺の地域等に対する十分な配慮が、土地利用の基本方針に唱われている。新潟県教育委員会は以来、この基本方針にそって、ニュータウン建設区域内の文化財の保護に務め、遺跡分布調査を実施し、加えて協議の結果、記録保存を前提とする遺跡については発掘調査を行い、その報告を公にした。本書は、昭和57年度に実施した片刈城跡の発掘調査の記録である。」

書評:
片刈城跡は本調査ののち、地滑りの危険性から上部を掘削され、現在は「国営越後丘陵公園 フォリーの丘」となっているようです。その工事のため比較的良好に遺構が残っていた城跡の以降はなくなってしまったようで残念ですね。
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