編集・発行:金沢市埋蔵文化財センター
発行日:1999年3月31日
ページ数:36P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は金沢市堅田町に所在する堅田B遺跡の発掘調査概報である。本調査は建設省東部環状道路建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査で、石川県より金沢市教育委員会が委託を受けて実施した。本調査が第4次調査(平成11年)まで長期にわたり継続されるため、平成8年と9年の調査成果を中間報告のため、概報としてまとめたものである。」
本書の遺跡存在地は、堅田城跡の麓にあたり、城跡と関連のある館跡と考えられる。
カテゴリー: 城館報告書等
わがまち茨木 城郭編
編集・発行:茨木市、茨木市教育委員会
発行日:1987年3月31日
ページ数:91P+17P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本市には、大きな街道として南北方向に亀岡街道、東西方向に西国街道が通っております。この二つの街道は、古代から交通の要衝として、また文化の伝播の道として、様々な人々の往来とともに、わがまち茨木の歴史に大きなかかわりを持ちながら現在でも欠くことのできない重要な街道となっております。こうした街道とかかわりを持つ歴史の中で、見逃すことのできない遺跡のひとつに『城』があります。本冊子は、こうしたわがまち茨木に残る城跡をまとめたものでありますが、各城に関する史料が乏しい上に、残存する遺跡も少ないことから、すべての実体を把握することが状況にあります。今回掲載した城の中にも不明な点が数多く含まれておりますが、本書をきっかけとして市民の皆様がたにわがまち茨木に残る文化遺産について理解を深めていただくとともに、郷土愛の醸成に役立つことができれば幸甚に存じます。」
大阪府茨木市に存在する城砦を調査し、または調査された資料をまとめたものである。よって、当時の想像図など手書きもあり、市町村編纂の城郭報告書の体裁とは少し違う感覚を感じる。
大井城 大井城関係文献史料集
編集:大井城跡総合調査団
発行:佐久市教育委員会
発行日:1984年3月31日
ページ数:249P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、佐久市岩村田に所在する大井城(石並城・王城・黒岩城の三城の総称)の内、大和町小集落事業に伴う黒岩城跡の破壊が止むなきにあたり、発掘調査を昭和五十八~六十年度にわたり実施することとなった。その際に大井城跡関係の文献史料を集成したものである。」
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和歌(島)城跡確認調査報告書 八千代町埋蔵文化財調査報告書3
編集・発行:八千代町教育委員会
発行日:1985年3月31日
ページ数:64P(図版28P含む)
編集:八千代町史編さん委員会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「和歌(島)城跡の確認調査のねらいは、城の輪郭を明らかにし、地区の祖先の偉大な業績を知ると共に、その遺跡を保存するところにあります。このたびの調査で、中世の頃を記述した文書を証明する事実が発見されたことは、誠に喜ばしい次第です。また赤松家譜を見ると、向島館に和歌十郎が居し、島館に赤松民部が居したということが記述されています。今後の研究課題が提供されたものと思われます。」
書評:
モノクロであるが図版が豊富に掲載されている。
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江戸崎城関係資料編 江戸崎町史編さん史料(3)
編集・発行:江戸崎町史編さん委員会
発行日:1987年3月31日
ページ数:96P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本書の構成は、昭和60年7月15日から8月17日にかけて発見された古城西遺跡(仮称)からの出土遺物に関する調査報告書と、江戸崎城及び江戸崎城主にかんする文献集成から成っている。」
江戸崎城跡の調査報告書なのであるが、人骨の報告書のようである。
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鳥取城調査研究年報 第1号
編集・発行:鳥取市教育委員会
発行日:2008年3月31日
ページ数:37P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「この地域に残された文化資産の利活用に進め、確実に保存して未来に伝えるため、鳥取市では、その中核である鳥取城跡の整備を推進しており、平成17年度に『史跡鳥取城跡附太閤ヶ平保存整備基本計画』、平成18年度には『鳥取城跡保存整備実施計画』を策定して、鳥取城の保存整備につとめているところです。その一環として、平成19年度は、実施計画に基づく調査を実施しました。昭和32年に『史跡鳥取城跡附太閤ヶ平』として史跡に指定されてからちょうど50年を経て、中世城郭分布調査等、新しい視点を取り入れて、これまで散発的に行われてきた鳥取城の調査研究を継続的に行う起点に立ったことになります。これは、鳥取城の価値を全国へ発信し、市民の願いである建造物の復元を実現に近づける基礎となる成果を得るための、重要な事業です。このたび、その最初の成果を報告する『鳥取城調査研究年報』第1号を発刊するはこびとなりました。」
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三春城Ⅱ 本丸表門跡発掘調査報告書
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:1993年3月
ページ数:88P(図版含む)
定価:1,500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
「江戸時代の三春城の姿を明らかにするために、まず本丸下の段にあったとされる表門(大門とも呼ばれていた)を発掘調査しました。その結果、間口が10.6m、奥行きが5.5mの大きな門とそれを囲む石組みの溝の跡が発見されました。また、門に葺かれた大量の瓦や釘なども出土しました。この門は表紙あるいは弘前城二の丸東門・南門のような二階建ての門で、当時非常に大きな門がお城山にたっていたことが確認されました。」
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三春城 総合調査報告書
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:1991年3月
ページ数:88P+図版28P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「現在三春町は、町のシンボルとして、さらに活性化のために建築を期待する活用の要望と、歴史的価値を損なわないよう保存していくという、両面の課題に当面している。その検討の基礎となる三春城の歴史的価値、規模、自然環境など基本的なことについては明らかでない点が多い。まずはそれらの解明することが必要であり、そのための調査を専門家に依頼することとした。調査の目的と方法は大きく二つあり、一つは三春町史の調査を補足することで、これを三春町史執筆者に、二は三春城跡の範囲を確かめることで、これを城郭研究者に依頼した。」
書評:
近年まで続く三春城跡の発掘調査の端緒となっている報告書。文献史料報告書と遺構現況調査報告書を兼ねる構成となっている。
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虚空蔵大台滝遺跡 -主要地方道秋田御所野雄和線秋田空港アクセス道路整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第416集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2007年3月
ページ数:カラー図版8P+194P+図版59P+附図6枚
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「平安時代後半から中世にかけての城館が中心の遺跡で、高位の平坦部その南の斜面部、さらに南の沢地を挟んだ尾根部から、虎口・空堀・切岸・土塁・テラス状遺構・掘立柱建物跡(40棟)・礎石建物跡などが検出された。平坦部の台地縁辺では、多くの遺構を取り囲むように数条の柵跡が巡っていた。斜面部には東西5間×南北4間の掘立柱建物跡が上方の空堀と切岸の土砂に密閉された状態で見つかり、建物の造成面になるテラス状遺構の整地層からは、かわらけと関連して東濃産の灰釉陶器椀が出土した。付近からは銅製の小塔も見つかった。尾根部のテラス状遺構からは、11世紀後葉と考えられるかわらけがまとまって出土している。平安時代後半の清原氏一族に関連した遺跡と考えられる。」
秋田考古学協会販売図書一覧ホームページ
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久保田城跡・藩校明徳館跡 -秋田中央道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第412集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2006年3月
ページ数:カラー図版4P+94P+図版35P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「近世久保田城跡の城内中土橋及び両側の堀跡と、城外武家屋敷の調査成果を収めた。中土橋と堀の構築時期が判明した他、堀に関わる祭祀跡が見つかった。2つの遺跡からは、近世初頭から近代までの陶磁器をはじめとした、土製品・石製品・木製品などが多量に出土した。」
書評:
発掘場所は別に紹介している「東根小屋町遺跡」とすぐ傍です。遺跡の写真はよく似た場所を写しています。調査区域は比較的狭いので遺物は多くでていますが、遺構は土橋など少ないです。
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