杷木町大字林田・穂坂所在古代山城跡の発掘調査報告 史跡杷木神籠石 杷木町文化財調査報告書第5集

杷木町大字林田・穂坂所在古代山城跡の発掘調査報告 史跡杷木神籠石 杷木町文化財調査報告書第5集
編集・発行:杷木町教育委員会
発行日:2001年3月30日
ページ数:29P+図版18P+附図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回報告します杷木神籠石は、昭和42年4月に全国で9番目に発見された神籠石山城として注目されています。その後、昭和44年に福岡県教育委員会による発掘調査が行われ、周囲2250mの列石線、2箇所の水門の跡などが確認され、昭和47年12月9日に国の史跡として指定された遺跡であります。本町では、杷木神籠石の一部を史跡公園として整備し、広く多くの方々に生きた歴史の教材として、また歴史ロマンあふれる町民憩いの場として利用していただいているところです。平成8年度に第1水門部分が住宅改良事業の対象地になったことを契機に、遺跡の性格を明らかにするため、平成9年度より平成12年度まで国庫補助を受け発掘調査を実施しました。その調査結果をここに報告いたします。」
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尾張藩麹町邸跡Ⅱ -ハウス食品株式会社東京本社ビル新築工事に伴う遺跡発掘調査報告書-

尾張藩麹町邸跡Ⅱ -ハウス食品株式会社東京本社ビル新築工事に伴う遺跡発掘調査報告書-
発行:ハウス食品株式会社、紀尾井町6-34遺跡調査会
発行日:1997年3月31日
ページ数:255P
編集:紀尾井町6-34遺跡調査会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回発掘調査が行われた紀尾井町6-34は、江戸時代には徳川御三家のひとつである尾張藩の屋敷(麹町邸)の一角にあたり、その屋敷は隣接する上智大学やその北側の聖イグナチオ協会の敷地にあったことが、当時の史料や絵図面から確認されています。尾張藩の麹町邸についての発掘調査は、平成5年と6年にも行われており、それぞれ『尾張藩麹町邸跡』および『麹町六丁目遺跡』として報告書が刊行されています。発掘調査の成果としては、町人地に関連する麹室や、尾張藩麹町邸に関連する上水などの遺構をはじめ、陶磁器・瓦などの遺物が多数出土しました。」

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弘前市内遺跡発掘調査報告書1 大久保A地区・小栗山館遺跡

弘前市内遺跡発掘調査報告書1 大久保A地区・小栗山館遺跡
編集・発行:弘前市教育委員会
発行日:1996年3月31日
ページ数:97P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、平成8年度に実施した2か所の発掘調査成果を収めたものであります。調査によって、平安時代を中心に縄文・弥生時代、古代、中世の遺構や遺物が発見されました。特に、小栗山館遺跡からは堀跡などの数多くの遺構が検出され、これまで考えられていた中・近世だけではなく、平安時代の遺跡でもあることが明らかになりました。

今回試掘調査を実施した小栗山館遺跡は、千年山につらなる細長い丘陵末端に位置する。弘前駅からほぼ南に約4km、弘前城跡からは南南東へ約5km、大和沢川と大溜池(現在はほとんど埋め立てられる)に挟まれ、小栗山神社の北約200mにある。遺構は、南西から北東に細長く、長さが約900m、幅が約200mで、現在約10haの広さを有すると考えられている。」

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川田氏館跡 -川田保育園地点- 長野市の埋蔵文化財第98集

川田氏館跡 -川田保育園地点- 長野市の埋蔵文化財第98集
編集・発行:長野市教育委員会
発行日:2001年3月31日
ページ数:(川田氏館跡)40P+(岩崎遺跡)68P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「調査地は旧川田村役場の跡地であり、川田保育園に引き継がれている。西隣りには川田小学校や領家皇太神社が建立されている。これらの周囲はすべて圃場整備により水田化している。これらの建物は重要な施設であり、圃場整備前の地形は恐らく地理的環境で考察したとおり微高地であった可能性が高い。千曲川の後背湿地に囲まれ、さらに今回の発掘調査で東側の一部ではあるが堀の痕跡が確認されたことは防御的にも中世館の存在を優位にしている。しかし、井上氏館跡と断定するに十分な根拠を得たわけではなく、川田小学校建設に際し中世遺物出土の伝聞が無いことからも館跡の範囲確定に躊躇を覚える。館跡や規模確定には今後の調査に期待するところであるが、一応前記した建物・敷地に主力の施設があった可能性が高いことを指摘しておく。東限は今回の調査地であることは間違いない。」
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新発田城跡発掘調査報告書Ⅳ(第16地点) 新発田市埋蔵文化財調査報告第28

新発田城跡発掘調査報告書Ⅳ(第16地点) 新発田市埋蔵文化財調査報告第28
編集・発行:新発田市教育委員会
発行日:2004年2月20日
ページ数:12P+図版2P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、新潟県新発田市大手町6丁目1番地1ほかに所在する、新発田城跡第16地点の発掘調査記録である。発掘調査は、陸上自衛隊新発田駐屯地内の建物およびその付帯施設建設に伴う確認調査・本発掘調査である。」

書評:
本書の発掘調査により、本丸外枡形の石垣を発見したため、本丸裏門の位置が確定しました。本書内で発見された石垣の配置がよくわかります。
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江戸駿河台の旗本屋敷跡 明治大学記念館前遺跡発掘調査概報

江戸駿河台の旗本屋敷跡 明治大学記念館前遺跡発掘調査概報
発行:明治大学考古学博物館
発行日:1998年6月1日
ページ数:24P
編集:明治大学記念館前遺跡調査団
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「明治大学では1993年に駿河台地区(A地区)の再開発を決定し、1995年にはいよいよ着工のはこびとなった。この地区にはかねてから4000石の旗本中坊氏の屋敷跡等が存在することが知られており、事前の調査が必要とされてきた。そこでA地区の建設工事に伴い、文化財保護法第57条第1項に基づいてA地区明大通り側前庭において3ヵ所の試堀を行ったところ、その一部から江戸時代の遺構が発見され、このため発掘調査を行うことになった。発掘調査の結果、建物跡やそれに付属する諸遺構および多量の陶磁器・漆器など当時の生活用具が出土し、旗本中坊氏の長屋門付近の生活空間や500石前後の旗本屋敷に関する良好な資料が得られた。」

書評:
掲載されている写真がカラーで見つかった遺構の様子がはっきりと分かる。藩政期の旗本屋敷の規模をうかがい知れる良好な資料です。
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宇都宮氏城館跡 -宇都宮氏関係城館跡総合調査報告書- 築城町文化財調査報告書第11集

宇都宮氏城館跡 -宇都宮氏関係城館跡総合調査報告書- 築城町文化財調査報告書第11集
編集・発行:築城町教育委員会
発行日:2005年3月31日
ページ数:65P+図版24P+附図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「築城町におきましては平成11年度に当町松丸に所在する宇都宮氏館跡の発掘調査を実施したところ、伝承されていた空堀や建物跡群が発見されました。館跡の規模も大きく、地形など保存状態も良好で、その学術的価値が高く評価されるようになりました。当町としても先人の残してくれた貴重な文化遺産を保存し、国民共有の財産として普及活用することは行政の責務であり、周辺の山城などの調査も進めてまいりました。今回の報告はこれら宇都宮氏関係城館跡の調査をまとめたものです。」

書評:
宇都宮氏関係の遺物に関する総合的な報告書となっている。文献が少ないのでその方面の報告書も作成されることであろう(すでにあるのか?)。メインは館跡に関する発掘調査報告ですが、周辺の山城も複数掲載されています。
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近江八幡市埋蔵文化財発掘調査報告書ⅩⅢ 瓶割山城遺跡

近江八幡市埋蔵文化財発掘調査報告書ⅩⅢ 瓶割山城遺跡
編集・発行:近江八幡市教育委員会
発行日:1987年3月31日
ページ数:26P+図版36P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、昭和61年度に近江八幡市教育委員会が行いました発掘調査のうち、国・県からの補助金を受けて実施いたしました調査の成果報告であります。本書には、出町遺跡(3・4次調査)、法華堂遺跡(2次調査)、瓶割山城遺跡の3遺跡についての調査結果を集録した。」

書評:
元気元(1570)年6月、織田信長の臣柴田勝家が、佐々木義賢と戦い、敵方の飲料水攻めにも屈せずこれを破ったときの舞台が瓶割山城であるらしい。瓶割山城の名称はこの勝家の伝承によるなので、勝家以前は長光寺城という。本書調査は、調査範囲も一部で遺物も少なかったので、断定できるような発見はなかったようである。
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史跡福山城保存整備基本設計書 弘前町

史跡福山城保存整備基本設計書
発行:松前町
発行日:1999年3月
ページ数:86P
編纂:有限会社建築文化研究所
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、松前町史跡福山城保存整備検討委員会の協議・検討をもとに、平成10年度に策定した、史跡福山城の基本設計を定めるものである。」

本書は松前藩の通称松前城の保存整備計画をまとめたものです。史跡登録名称としては「福山城」としているが、福山城というと広島県の福山城のイメージがあるので、松前城というほうがわかりやすいですね。保存管理計画書には整備のために参考にした貴重な古写真や絵図がカラーで掲載されているのがうれしいところです。

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津和野城下町 祇園町遺跡 津和野町埋蔵文化財報告書

津和野城下町 祇園町遺跡 津和野町埋蔵文化財報告書
編集・発行:津和野町教育委員会
発行日:1999年3月16日
ページ数:46P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「現在の津和野の町並みは、江戸時代に整備された城下町が基礎となっています。今回、津和野郵便局庁舎新築工事に先だって発掘調査をおこない、津和野城下町遺跡で初めての本格的な町屋跡の発掘調査となりました。今回の調査は小規模なものでしたが、城下町の成立期を知る手がかり、幾度にもわたる火災を裏付ける焼土層、大量に廃棄された陶磁器の一括資料など、これまで知られていなかった新しい事実が発掘調査を通じて次々と明らかになってきました。」

焼土層の発見された断面図はカラーで掲載してほしかった。
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