芸州亀居城跡 -第1・2次発掘調査報告-

芸州亀居城跡 -第1・2次発掘調査報告-
編集:大竹市教育委員会
発行:大竹市教育委員会
発行日:1980年3月31日
ページ数:22P+図版12P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、発掘調査を行いました『亀居城跡』は、関ヶ原の合戦後、広島へ入部した福島正則により広島城の支城として、防長二国を支配する毛利氏に対抗する拠点として築城されたもので、慶長13年、5年の歳月を費し完成したものの3年後の慶長16年、徳川幕府の圧力により取りこわされたと伝えられている城です。昭和52年、本丸跡の大規模な当時の石垣出土が端緒となり、翌年10月広島県教育委員会のご指導を受けて、現地発掘調査を開始し、その結果、新たな遺構と遺物が多数出土し、慶長年代の城郭を知る貴重な文化遺産であることが確認されたのであります。」

書評:
亀居城の貴重な発掘調査報告。現在は石垣も積みなおされ、史跡公園として整備されていますが、整備前の貴重な写真も掲載されています。
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高梨氏館跡発掘調査報告書 東小口調査

高梨氏館跡発掘調査報告書 東小口調査
編集・発行:中野市教育委員会
発行日:1995年3月31日
ページ数:27P+図版36P
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
高梨氏館跡の虎口を中心とした発掘調査報告と考察です。これによると、現在整備されている館内への入口5箇所(東1、西2、南1)のうち3箇所は中世からあったもののようです。
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高梨氏館跡 -発掘調査報告書-

高梨氏館跡 -発掘調査報告書-
編集・発行:中野市教育委員会
発行日:1993年3月26日
ページ数:55P+図版41P+付図1枚
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「高梨氏館跡は大切に保存されてきた高梨家にかわって、中野市が保存・管理していくことになり、都市計画法に基づく近隣公園「高梨氏館跡公園」として整備されることになりました。公園整備にあたっては、遺跡の保存を優先させ、昔の面影を出来る限り再現することとなりました。今回の調査は公園整備に先だって、遺跡の様子を明らかにし保存していくための資料を得る目的で実施しました。」

先に発行された発掘調査概要3冊を受けてまとめられた報告書。概要1と同じ発掘前の館跡の航空写真が掲載されていますが、本書のほうは鮮明です。
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高梨氏館跡発掘調査概報

高梨氏館跡発掘調査概報
編集・発行:中野市教育委員会
発行日:1990年3月25日
ページ数:52P
定価:600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「高梨館は、中野市街地の傍らにありながらも、郷土を愛する人びとの努力によって荒らされることもなく、全国でもめずらしいといわれるほどに原形を良く残し、昔の面影を伝えてきました。この館跡については、これまで大切に譲ってこられた高梨家にかわって、こんど中野市が都市計画法に基づく近隣公園「高梨館跡公園」として整備することになり、平成元年度から工事に着手しました。」

書評:
中野市に良好な形で残っている方形館跡の高梨館跡。高梨氏から中野市に寄贈されて公園整備が進められる中で発行された初めての発掘調査概報。Ⅱ、Ⅲと発行されたが現在購入できるのは1巻目のみです。発掘前の貴重な航空写真が巻頭に掲載されています。
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福岡城跡大手門 第48次調査報告 福岡市埋蔵文化財調査報告書第772集

福岡城跡大手門 第48次調査報告 福岡市埋蔵文化財調査報告書第772集
編集:福岡市教育委員会
発行:福岡市教育委員会
発行日:2003年3月31日
ページ数:68P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回の調査は、福岡県の有形文化財(建造物)指定の下の橋大手門(渦見門)が、平成12年8月5日に不審火によって焼損したことから実施することになったものです。発掘調査は、下の橋大手門を江戸時代の姿に復元するため規模や構造等の内容把握を目的に行いましたが、上の橋大手門も併せて発掘調査を行った結果、両者が石垣間口、門の桁、梁規模、礎石の位置などが一致するなど、二つの大手門が相似形であることが判明し、復元へ向けて大きな手掛かりをつかみました。本書は、その調査成果について報告するものです。」
5年ほど前福岡城に行った時下の橋大手門は修復中でした。その理由は知りませんでしたが、不審火による焼損だったのですね。非常に残念なことです。本書は焼損前の写真や焼損直後の発掘調査の成果から往時の大手門の様子を想像することができます。

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桟原城跡調査報告書 厳原町文化財調査報告第4集

桟原城跡調査報告書 厳原町文化財調査報告第4集
編集・発行:厳原町教育委員会
発行日:1995年3月31日
ページ数:55P+図版18P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「桟原城は、延宝6年(1678年)から18年の歳月をかけて造営され、以後200年間にわたり対馬藩主「宗」家の居城となりました。この間に、対馬藩から一衣帯水の朝鮮国からの善隣友好使節団「朝鮮通信使」が何度も訪れ、対馬藩近世史の上で最も栄華を誇った時期の遺跡であります。また、当遺跡は明治以後、旧陸軍、米軍が進駐し現在陸上自衛隊が駐屯しており、当時の石垣を残すのみであります。今回の調査は、戦前の軍事上の重要な地点のため、発掘調査等がされておらず、初めての調査で、対馬藩近世史を知る上で重要な遺跡です。」

書評:
トレンチ調査範囲が狭いので全貌解明には至っていませんが、対馬藩の中心的な城跡の調査となりますので貴重な一歩といえるのではないでしょうか。遺構としては残存している石垣の傍から側溝跡が見つかっています。
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鶴ヶ城後発掘調査報告書

鶴ヶ城後発掘調査報告書
編集:滋賀県立大学考古学研究室
発行:和歌山県龍神村教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:71P+図版40P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「鶴ヶ城跡は、玉置直虎が築城した中世の山城で龍神村役場から日高川を挟んだ対岸に位置する標高528mの増賀山の山頂に位置し、その存在は、古くから村民に知られておりました。このたび、鶴ヶ城及び周辺部の遺跡の発掘調査を平成11年度から平成15年度までの5カ年間で実施致しました。」
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伏見城跡発掘調査概報(伏見区水野左近東町)

伏見城跡発掘調査概報(伏見区水野左近東町)
編集:京都市埋蔵文化財研究所
発行:京都市埋蔵文化財研究所
発行日:1977年12月28日
ページ数:30P+図版26P+付図5枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「調査区域の南において、大名屋敷地南限と推定される瓦落ちの確認ができ、その他に井戸跡、溝跡、廃棄物土壙を発見することができた。遺物は、金箔を施こした餅紋鐙瓦の存在を確かめることができ、当時付近に居住したであろう大名を考察するための一資料を追加した。」
豊臣秀吉の伏見城の城下町の発掘調査。オークションで購入したが付図1枚足りなかった。しかし、本書だけでも貴重な結果が多く掲載されています。

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沼田城跡 沼田公園長期整備構想に伴う沼田城跡発掘調査報告書(平成12年の調査を中心として)

沼田城跡 沼田公園長期整備構想に伴う沼田城跡発掘調査報告書(平成12年の調査を中心として)
編集・発行:沼田市教育委員会
発行日:2001年10月26日
ページ数:86P+図版20P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、沼田公園長期整備構想に伴い、地中に埋もれた遺構から幻の沼田城の姿を知るために、その一部を発掘調査した成果をまとめたものです。古い絵図面にも描かれていない石垣や、城内の建物に葺かれていたおびただしい瓦類と真田氏とその家族が本丸御殿で実際に使用していたと考えられる陶磁器などの破片が発見されました。」

書評:
初めてとなる本格的な沼田城跡のトレンチによる発掘調査、および地下レーダー探査の報告です。巻頭写真に出土した瓦や鯱の尾、金箔瓦がカラーで掲載されています。
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三段田城跡発掘調査報告書 広島県埋蔵文化財調査センター調査報告書第45集

三段田城跡発掘調査報告書 広島県埋蔵文化財調査センター調査報告書第45集
編集:広島県埋蔵文化財調査センター
発行:広島県埋蔵文化財調査センター
発行日:1985年3月31日
ページ数:18P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、昭和59年度に財団法人広島県埋蔵文化財調査センターが発掘調査を実施した三次市西酒屋町所在の三段田城跡発掘調査報告書である。」
調査によると、直線的な丘城という評価です。防備施設の発達していない城のようです。

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