編集:砺波郷土資料館、砺波市立砺波散村地域研究所、増山城跡調査グループ
発行:砺波郷土資料館、砺波市立砺波散村地域研究所、増山城跡調査グループ
発行日:2004年3月30日
ページ数:28P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、富山県指定史跡増山城跡を中心とした一帯の調査事業に伴う中間報告書である。」
付図は「増山城遺構概念図」です。数年前に総合報告書が発行されているので、中間報告書である本書の意義は薄れたが、高額でなければ入手してもよいでしょう。
カテゴリー: 城館報告書等
福井城跡(大名町交差点繊協ビル前地点) 福井県埋蔵文化財調査報告第79集
白金館址遺跡Ⅱ
編集:白金館址(亜東関係協会東京辨事所公舎等建設用地)遺跡調査団
発行:白金館址(亜東関係協会東京辨事所公舎等建設用地)遺跡調査会
発行日:1988年12月
ページ数:141P+図版63P+付図3枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本遺跡は、南接する港区特別養護老人ホーム建設用地とともに中世城館白金館址遺跡の一画に相当するが、本遺跡においては中世館址に関わると推定される遺構・遺物は確認されなかった。」
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白金館址遺跡Ⅰ
編集:白金館址(特別養護老人ホーム建設用地)遺跡調査団
発行:白金館址(特別養護老人ホーム建設用地)遺跡調査会
発行日:1988年3月
ページ数:213P+図版84P+付図3枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本遺跡は中世館址である白金館址遺跡の一画に相当する。従って発掘調査の目的の一つに、中世館址に関わると推定される遺構・遺物の確認があったが、今回の調査では中世館址の存在を証すると思われる考古学的な情報は全く得られなかった。」
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衣笠城跡・後山遺跡 横浜横須賀道路建設にともなう事前調査
編集:横浜横須賀道路埋蔵文化財発掘調査団
発行:日本道路公団、横浜横須賀道路埋蔵文化財発掘調査団
発行日:1982年2月
ページ数:(衣笠城跡)27P+図版10P+(後山遺跡)45P+図版12P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本書は横浜横須賀道路建設にともなう事前調査の発掘報告書である。横浜から三浦半島へのバイパス道路として横浜横須賀道路が計画され、日本道路公団によって施行されることとなった。この路線が通過する葉山町と、横須賀市内でそれぞれ、埋蔵文化財が所在することがわかった。葉山町では後山遺跡、横須賀市では衣笠城跡である。神奈川県教育委員会ではこれらの遺跡の取り扱いについて日本道路公団と協議に入った。とくに衣笠城跡は平安時代に築かれた三浦氏の拠点であり、その城の南側部分を西から東へ縦断する形で道路が通過するよう計画されていた。この計画敷地内には空堀・土橋などが存在し、その現状保存について協議が重ねられた。しかし、地形上からまた、道路の構造上からもこれらの遺構を現状保存することは困難であるとの事で記録保存のやむなきに至ったという経過がある。なお、空堀の南側は当初土盛で道路を造る計画であったが、関係者の努力で橋梁に計画変更された。」
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特別史跡熊本城跡 西出丸一帯復元整備工事報告書
編集・発行:熊本市
発行日:2005年3月
ページ数:266P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「熊本城跡の復元整備につきましては、平成9年度に「熊本城復元整備計画」を策定し、史実に基づく忠実な復元を目指し、往時の景観を再現することを目的としています。復元計画は短期、中期、長期計画からなり、その短期計画に基づき、築城400年にあたる平成19年を目処に第1期を西出丸一帯、第2期を飯田丸一帯、第3期を本丸御殿一帯として計画、実施してきております。第1期の事業として、平成10年度から平成15年度までの事業期間6カ年により、西出丸一帯の復元整備として未申櫓台石垣保存修理、南大手門及び塀、戌亥櫓及び西出丸塀、未申櫓、元太鼓櫓及び奉行丸塀、及び奉行丸東南側塀の復元整備工事を完了することができました。」
書評:
熊本城の西出丸一帯の復元整備の経過写真や根拠とした資料を確認することができます。築城400年祭に向けて行われた工事ですので、出来上がった結果を私も見てきましたが、とてもきれいに整備されていました。まだまだ熊本城は復元整備が続いていますので、往時の姿にどんどん戻っていくのでしょう。写真と記録資料がとても貴重ですね。
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史跡横須賀城跡 史跡等活用特別事業報告書 本丸前・天守台等復原整備事業
編集・発行:大須賀町教育委員会
発行日:1999年3月31日
ページ数:121P+図版11P+30P+13P+31P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「町の成立から現在まで大きな影響を与え続けていきた横須賀城跡は、当町にとってかけがえのない財産であり、町民のよりどころです。しかし、明治維新で廃城となった後、建物や石垣を失い、街並みが形成され、更に高度経済成長期に堀跡が埋め立てられて、城としての景観を完全に失ってしまいました。このような状況を憂いた多くの人達の努力により、昭和56年城跡は国史跡に指定され以来保存活用の諸事業が図られてきました。特に平成7年度から始まった「史跡等活用特別事業」いわゆる「ふるさと歴史の広場事業」では、天守をふくむ本丸一帯の整備が進み特に本丸前の大石垣は他では見られない玉石積みの高石垣で、見た人に驚きを与
書評:
える独特の景観をつくっています。」
今はきれいに整備されている横須賀城ですが、どのように整備されたのか経過をみることができて貴重です。いたずらで壊されてしまった模型の製作過程をみると、苦労して完成したのに心ない人がいて残念です。
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沖縄県有形文化財 旧首里城守礼門保存修理工事報告書
編集:財団法人文化財建造物保存技術協会
発行:沖縄県
発行日:1993年3月
ページ数:22P+図版28P+11P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「守礼門は、第二尚氏王統第四代の尚清王代の創建といわれ、かつては国宝に指定されておりましたが、去る沖縄戦で破壊されました。現在の守礼門は、昭和三十一年二月に守礼門復元期成会が結成され、同期成会から復元工事について琉球政府文化財保護委員会に委嘱して、昭和三十二年八月に着手、昭和三十三年十月に復元されました。以来、今日までの三十四年間、台風やきびしい日射しと風雨の影響を受け、塗装・彩色の剥落や傷みがありましたので、文化財を適切に保存するために、塗装・彩色の塗り替えを主体とする保存修理を行いました。」
書評:
写真や設計図が載っていて参考になります。
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史跡能登石動山 石動山遺跡第1・2次発掘調査概要
編集:石川考古学研究会
発行:石川県鹿島町教育委員会
発行日:1979年3月31日
ページ数:20P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「石動山史跡も文化的価値がみとめられて、昭和53年10月に国指定をうけたことは文化遺産の保護と人々の文化への理解を深めるために歓びにたえないところであります。この重要な史跡のより一層の解明と、保護整備のために、国庫補助や県補助を得て昭和52年、53年にわたって調査が行われましたことは、まことに意義あることと深く感謝をいたす次第です。この2ヶ年にわたる調査によって、古絵図に描かれているあってものが礎石の発掘によって、実在していたことが知られて、重要な山岳信仰の地であったことがうかがわれます。」
初めて行われた石動山の発掘調査の概要報告であるが、当初の目的どおりの建物群の礎石を発見できたということで、その成果を現在現地で見ることができる。写真も多いので、当時の状況と比較しながら遺跡をめぐるのも楽しい。
元菊町遺跡 近世城下町金沢の発掘調査報告
編集:石川県埋蔵文化財センター
発行:石川県埋蔵文化財センター
発行日:1990年3月31日
ページ数:53P+図版21P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「元菊町遺跡の発掘は、城下町の縁辺部ではあったが、まさに近世金沢の一角に遭遇した事例であった。伊万里系・唐津系・瀬戸美濃系などの陶磁器類、土師質や越前系などの生活雑器のほか、玩具(人形・面子)、装身具(簪・笄)、文具(硯・水滴)、嗜好具(煙管)など、近世後期の庶民生活をいきいきと示す多彩な遺物が、数百年の眠りから覚め、タイム・トンネルから今抜け出たように、私たちの前に現れたのである。出土品は、破損品であったり、色褪せていたりして、伝世の立派な品々に比べ見劣りする。しかし、そこには、その道具を大切に使い通してきた庶民の生活が滲んでいたのである。」