編集:富山市郷土博物館
発行:富山市郷土博物館
発行日:2011年9月17日
ページ数:63P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「江戸時代、人々の旅とは主に街道を歩くことでした。当時の陸上交通路は、江戸幕府のもとで五街道を中心として全国に張りめぐらされていました。そして、現在の富山県、当時の越中国にも主要街道として、北陸道が東西を結んでいたのです。本展は、この北陸道について富山藩領部分の道筋を紹介するものです。」
書評:
今も昔も街道は旅人にその土地々々の景色を刻みつけているが、本展は富山藩領の北陸道11.4キロの今と昔を紹介するものです。昔を想像しながら街歩きをする今のブームに乗った企画ながら、とても興味深いものです。10キロそこそこという距離も丁度良いですね。
カテゴリー: 富山市郷土博物館出版物
秀吉 越中出陣 - 「佐々攻め」と富山城 富山市郷土博物館リニューアル開館5周年記念特別展
編集・発行:富山市郷土博物館
発行日:2010年9月11日
ページ数:60P
定価:800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「豊臣秀吉は、関白に任官して間もない天正13年8月、世にいう「佐々攻め」を行いました。この出陣は、小牧・長久手の戦い以来敵対する、富山城主佐々成政を討つためのものでした。しかし、それだけが出陣の目的ではなかったのです。まず秀吉は、一度は主君として仰いだ織田信雄を「佐々成政」の総大将に命じることで、自らと信雄の序列を天下に示したことが挙げられます。また、上杉景勝との会見を企図することで、小田原北条氏と徳川氏を見据えた連携強化を狙うなど、この出陣には、秀吉の政治戦略が多分に見出されるのです。したがって、「佐々攻め」という呼び方は、出陣目的の一側面しか表していないといえるでしょう。本展では、総勢七万人にも及ぶ大軍を動員して断行した、関白秀吉越中出陣の様相を、諸資料からたどりながら紹介するとともに、天下統一戦争における富山城の歴史的位置について明らかにしたいと思います。」
本書は、平成22年9月11日から11月14日まで開催された特別展の展示図録です。
富山市郷土博物館 出版物ページ
増山城跡調査報告書 -よみがえる戦国の山城と城下町-
発行:砺波市教育委員会、砺波郷土資料館
発行日:1991年3月
ページ数:138P+付図3枚
編集:高田徹
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「増山城は砺波平野の東部山中、射水郡との境に位置する。南北朝期の貞治2年(1363)から史上に現れ、特に、戦国期には守護代神保氏の主要拠点として重要な位置を占め、越後から来攻する長尾(上杉)勢、砺波の一向一揆勢との間に各逐を争った。二上城の守山城、新川郡の松倉城とともに、越中の三大古城として知られる。文献も比較的多く、この分野からの研究は以前からかなり進んでいる。しかし、山城の常として、城の遺構そのものの実態は、ほとんど手つかずのまま残されていた。このたび、増山城跡調査グループの皆さんが砺波郷土資料館を中心としてこの解明に取り組まれ、遺構の実態と城の機能を明らかにされ、さらに城を取り巻くさまざまな事柄について博捜された。その結果、増山城の遺構が予想以上に壮大で、しかも破壊されずに遺存していることが判明した。」
4年間におよぶ調査の報告書です。現在は品切れのため販売されていませんが、ようやく古書で入手しました。本来3枚の付図が付いていますが、残念ながら入手したものには付いていませんでした。増山城跡は今年度発掘調査報告書が発行予定ですが、城下町を含めた報告書は本書を参考にするのがよいでしょう。
千歳御門移築記念特別展 再現千歳御殿
編集・発行:富山市郷土博物館
発行日:2007年10月27日
ページ数:30P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「千歳御殿は、富山第10代藩主前田利保がm嘉永2年(1849)に隠居所として造営しました。この御殿は、富山城に建てられた建物のなかでも、最も豪華で、最も個性的なものです。また、当時の流行を取り入れた庭園も営まれ、同時代の他の城郭では類例のない大名御殿でした。しかし、6年後の安政2年(1855)に焼失し、再建されたものの簡素な建物となりました。そして明治時代初めに取り壊され、跡地は繁華街『桜木町』となっています。今では、御殿の威容は残された資料から推測するしかありませんが、現在でも御殿ゆかりの建物が残っています。それが『千歳御門』で、御殿の正門として建てられました。明治維新になり民間に払い下げられ、市内の個人宅に移されていましたが、このたび所有者から富山市へ寄付され、富山城址公園に移築することとなりました。今回、千歳御門が約130年ぶりに城址に戻ってくることを記念し、全国的に見ても特異な城郭御殿である千歳御殿の全貌を紹介いたします。」
本書は、平成19年10月27日から平成20年1月20日まで開催された特別展の展示図録です。移築記念として開催されたものですが、千歳御門の公開は平成20年春の予定です。
富山市郷土博物館 出版物ページ
特別展 地震・大水・火事 - 富山
発行:富山市教育委員会
編集:富山市郷土博物館
発行日:1999年10月初版
ページ数:46P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本図録は、同博物館で平成11年10月2日から11月28日まで開催された特別展の展示図録です。中世から近代まで富山城域の見舞われた災害をまとめています。年表が掲載されているので藩政期の災害と復興の経過が分かりやすい。
富山市郷土博物館 出版物ページ
富山城の歴史
編集:富山市郷土博物館
発行日:1999年3月初版、2003年1月改訂版
ページ数:54P+付図1枚
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本図録は、平成六年度に当館において開催した特別展『富山城の歴史展』の図録を、平成十一年三月に一部加筆訂正、平成十五年一月に改訂したものです。」
現在絶版となっている図録「富山城の歴史展」の改訂版です。富山城の歴史を概観するには非常によい図録です。
富山市郷土博物館 出版物ページ
特別展 富山城の歴史展 富山市郷土博物館開館四十周年記念
発行:富山市教育委員会
発行日:1994年7月16日
ページ数:56P+附図1枚
編集:富山市郷土博物館
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成6年7月16日から9月4日まで富山市郷土博物館で開催された特別展「富山城の歴史展」の図録。富山城の変遷、特に城内の建造物の変遷をまとめている。絵図が多く掲載されているが、年表も便利である。平成11年に改訂版「富山城の歴史」が発行されている。
富山市郷土博物館 出版物ページ
富山市郷土博物館 常設展示図録 富山城ものがたり
編集:富山市郷土博物館
発行日:2005年11月初版
ページ数:71P
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
本書は、富山市郷土博物館の常設展示図録です。富山市郷土博物館は2005年11月にリニューアルオープンしました。富山城の歴史に関してよくまとめられています。富山城の模型のデモンストレーションは実際に博物館に行ってみましょう。本当によく出来ています。
富山市郷土博物館 出版物ページ