出版社:平凡社
発行日:2007年9月初版
ページ数:243P
著者:鈴木眞哉
定価:760円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦国時代、数多くの大名や武将が歴史の表舞台から姿を消していった。武田、北条、今川、朝倉、大友、明智などの戦国大名から足利将軍家まで、覇権争いに脱落した者たちの軌跡をたどり、彼らの敗因を探る。」
カテゴリー: 日本中世史(戦国期)
日本史戦国おもしろクイズ! 英傑武将編
信長のおもてなし 中世食べもの百科 歴史文化ライブラリー240
出版社:吉川弘文館
発行日:2007年10月初版
ページ数:193P
著者:江後迪子
定価:1,700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「織田信長が、安土城で徳川家康をもてなしたメニュー、権力者が贈りあった高級食品・・・。日本料理の基礎は、中世に生まれた。失われた幻の食材から、身近な食べ物まで、現代人もおどろく中世の豊かな食文化をほりおこす。」
本の題「信長のおもてなし」にまず興味を持った。信長が家康をもてなしたときと言えば、鮒寿司の臭いに信長が饗応役の明智光秀を罵倒するシーンとして必ず演じられるときではないか。当時のご馳走は現代とは違って当然であり、実際にどんなものが出たのか、誰しも興味のあるところであろう。本書は、この信長の話がメインであるわけではなく、中世の食べ物とはどんなものであったかを紐解くものである。
古地図と年表でみる 諸国の合戦争乱地図 -壬申の乱から西南戦争まで- 西日本編
古地図と年表でみる 諸国の合戦争乱地図 -壬申の乱から西南戦争まで- 東日本編
京都時代MAP 安土桃山編
出版社:光村推古書院
発行日:2006年6月初版
ページ数:83P
著者:新創社 松岡満
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「歴史は縦に堆積する。このことを現実の都市空間で実感できる最適の場所、それが京都です。延暦十三年(794)の遷都から今日までの千二百余年の間、京の町はほぼ同一の場所にあって、政治・文化の中心地として、それぞれの時代特有の歴史を積み重ね続けてきました。京都ならではのこの特性に注目し、今を歩きながら、特定のある時代だけを散策するために、古地図と現代地図を重ね合わせて見ることができるように工夫した新発想のタイムトリップマップそれが『京都時代MAP』シリーズです。」
安土桃山時代の地図に半透明の現代地図を重ねて、同地がどのように変化したのかを楽しめるようになっている。コンピュータなら簡単なのであろうが、あえて紙で挑戦しているところがよい。地図好き、戦国好きには興味ある一冊でしょう。
濃飛の文化財 第6号
戦国合戦「古記録・古文書」総覧 「応仁の乱」から「大坂の陣」まで 別冊歴史読本入門シリーズ
日本史「戦国」総覧 歴史読本特別増刊事典シリーズ
関ヶ原合戦始末記 実録天下分け目の決戦 原本現代訳31
出版社:教育社
発行日:1981年10月初版
ページ数:268P
訳者:坂本徳一
定価:700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「酒井忠勝選の『関ヶ原合戦始末記』上・下巻は明暦二年(1656)2月17日、林羅山、および林春斎が共同で書き終えている。忠勝は、幕藩体制を固めるための一つの手段として江戸開府までの原点に戻り、関ヶ原で戦った直参、諸大名の功績を正しく後世に伝えようとして、晩年の忠勝がこれを羅山に書かせた政治的意図があった。訳者には、忠勝、羅山の政治的意図に興味はない。ただ記録書として信憑性の高い史料として選択した。」
原本は、「関原始末記」(東京・内閣文庫蔵)を用いたが、あえて注を加えずに、「日本戦史=関原役」(参謀本部編=村田書店刊)、「関ヶ原合戦史料集」(藤井治左衛門編=新人物往来社刊)などの史料より西軍側からの見方も加えて構成している。現在も本の体裁を変更して再販されている。