竹ヶ鼻城

竹ヶ鼻城
発行日:1933年3月初版
ページ数:40P
著者:武藤重造
定価:非売品 1000部限定
オススメ度:★★★☆☆
書評:
岐阜県の竹ヶ鼻城についてまとめたもの。竹ヶ鼻城は備中高松城と並び日本三代水攻めの城として有名であるが、その遺構はほとんど残っていない。本書は、竹ヶ鼻町史の編纂過程で蒐集された史料をもとにまとめられたものである。文語体で少々読みづらいところはあるも、同城に関して書かれた書は非常に少なく貴重な一冊である。

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逆転の発想法 稲葉落城両説論争 否定の否定は肯定である

逆転の発想法 稲葉落城両説論争 否定の否定は肯定である
発行:岐阜城歴史同好会
発行日:1980年6月初版
ページ数:47P
著者:郷浩
定価:400円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
稲葉城が落城したのは永禄十年ではなく永禄七年という持論を証明しようとする。元岐阜城館長であった著者の独特の語り口に引き込まれる。
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落城私考 織田信長岐阜攻略の時期

落城私考 織田信長岐阜攻略の時期
発行:岐阜城歴史同好会
発行日:1975年1月初版
ページ数:296P
著者:郷浩
定価:380円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
稲葉城が落城したのは永禄十年ではなく永禄七年という持論を証明しようとする。永禄十年説は信長が永禄七年から永禄十年まで美濃で行なった事績の抹消を意味するし、歴史が検証もなく大勢に流されることを懸念し、元岐阜城館長であり郷土史家である著者が独特の語り口で学者らの説に反論する。
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伊勢一国旧城跡附 三重県郷土資料叢書第29集

伊勢一国旧城跡附 三重県郷土資料叢書第29集
発行:三重県郷土資料刊行会
発行日:1975年5月初版
ページ数:89P
著者:不明
校訂:倉田正邦
定価:会員実費配布 限定出版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「最近のお城ブームは歴史の研究する人達よりも『城』の本質をつかむという根拠による人々の熱によっているようだ。ことに、戦国時代の古城跡となると歴史学の中でも不明な点が多く、郷土史をひもどく上で、どうしても明らかにせねばならないことであるが、あまりにも文献が少なく、ただ、この場に城があったという程しか知られていないのが現状である。それでかねてから古城跡について、明らかなるものはないかと調べあげたのが、この伊勢国に対する『伊勢一国旧城跡附』とであった。しかし、この筆者はわからないのであるが、ひとまづ、私が二十年も以前に写しとったノートがあったので、それを紹介することにとどめたのである。」
箇条書きで伊勢各郡の古城が記されている。原書がかなり古いものと思われるような文章で、非常に読みづらいところではあるが、一時期伊勢でどういう古城が把握されていたのかを知ることができる貴重な資料である。

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関ヶ原町史 通史編上巻

関ヶ原町史 通史編上巻
発行・編集:関ヶ原町
発行日:1990年3月初版
ページ数:243P+附図5枚
定価:5巻セット 17,500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
関ヶ原町史の中世を含む通史編。読みどころはやはり関ヶ原合戦に関するところ。所々に古文書や古文献などの資料を挟みながら本文がすすむ。
販売は5巻セットのようだが、古書としても入手可能であるので、関ヶ原合戦についてはこの「通史編上巻」と「資料編一」を購入すればよい。
関ヶ原町 関ヶ原町史刊行一覧ホームページ

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関ヶ原町史 資料編一 古代・中世・近世

関ヶ原町史 資料編一 古代・中世・近世
発行・編集:関ヶ原町
発行日:1984年3月初版
ページ数:1091P
定価:5巻セット 17,500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
関ヶ原町史の中世を含む資料編。古文書の類は100ページほどで、殆んどは検地帳や人別帳などの文献記録なので、関ヶ原合戦についてほとんど通史編上巻に入っていると言える。
販売は5巻セットのようだが、古書としても入手可能であるので、関ヶ原合戦については「通史編上巻」とこの「資料編一」を購入すればよい。
関ヶ原町 関ヶ原町史刊行一覧ホームページ

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目で見る鳳来町の文化財

目で見る鳳来町の文化財
編集・発行:鳳来町教育委員会
発行日:1989年3月初版
ページ数:128P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
長篠合戦の舞台となった愛知県鳳来町の文化財の小冊子。解説は短く簡潔であるが、一望するにはちょうどよい。現在は平成の大合併で新城市となっている。

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東海の古城ハイキング100選

東海の古城ハイキング100選
出版社:風媒社
発行日:1994年10月初版
ページ数:226P
著者:白井伸昂、池田芳雄
定価:1,515円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本書は、築城の歴史とか城の縄張りなどを追究するものではなく、地形・地質の面と文化的な面とから、それぞれ従来とは一味も二味も違った泊まり方をしようというわけです。そこで、第一章は『水と城』と題し、山城・平山城を主に取り上げました。そして、第二章は『人と城』と題し、平城を中心に紹介してみました。」
著者の感想として見どころが各城についていますが、ハイキングという題ながらハイキングコースがはっきりとはわかりません。7点の復元イラストが趣あって良いです。
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岐阜城

岐阜城
発行:美濃文化財研究会
発行日:1990年8月初版
ページ数:71P
著者:横山住雄
定価:971円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「岐阜城に興味を抱いたのは、二十数年も前のことであった。当時は岐阜城館長として郷浩氏が勤務中で、落城七年説を強く提唱し、学者方と論争しておられた。私は十年説であり、いわば敵方になるが、雑談・論議をとりまぜて、親しくおつき合いを願い、度々岐阜城を訪れていたし、その頃ロープウェイ会社に犬山の高木課長がおられたこともあり、その御助力で測量機材を持ち上げて本丸の実測も進めた。その後も折を見て史料集めを続けてきたが、郷浩氏が故人となられた今日、私も今までの成果を一とおりまとめておきたいと思うようになり、思い切って筆を執った次第である。本書には、私が長年書き留めてきた『後斎藤氏』の原稿からも、その成果の一部を載せた。本丸実測図も収めたが、文字離れが進むんでいる今日のことなので、なるべく図と写真を多くして、目で見る岐阜城史となるように配慮した。」
別に紹介している「国宝犬山城図録」の著者による岐阜城の歴史解説本。こちらは図録とは銘打っていないので、文章もかなりあるが、写真(ただしほぼモノクロ)も多く、岐阜城の歴史の入門書としては最適あろう。

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国宝犬山城図録

国宝犬山城図録
発行:教育出版文化協会
発行日:1987年4月初版、1994年11月改訂二版
ページ数:71P
著者:横山住雄
定価:1,000円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「時代と共に、日本人の価値観は大きく変化してきた。今後またどのような理由で天守閣が存亡の危機に立つかは予測出来ないが、こうした文化遺産は、ぜひ永遠に後世に伝えてゆきたいものである。それと同時に、よく研究し、一般の人にもわかり易く説明することも大切である。」
図録と銘打つだけあって、写真が多く掲載されている。そのほとんどはモノクロであるが、昭和の修理のときの写真や図面など貴重な史料も掲載されている。説明文など文章はほとんどないので、写真資料として活用するのがよいでしょう。

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